仮想通貨解説

仮想通貨のホワイトペーパーとは何か?気になる内容とは?その意味や読んでおくべき理由を解説

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ホワイトペーパーとは白書を意味し、株式の世界では目論見書に相当し、マーケティングの分野でも活用されているなど、多くの分野でも一般的に使われています。

ホワイトペーパーの内容は、その企業または団体が行おうとしている計画や技術、長所と短所などです。ここでは、ホワイトペーパーがなぜ仮想通貨に使われているのか、読んでおく理由などについて解説していきます。

仮想通貨のホワイトペーパーとは?

仮想通貨の世界のホワイトペーパーとは、その仮想通貨を知ってもらうための、いわばアピール文書や説明書です。具体的に説明すると、仮想通貨の今後の計画またはプロジェクトの進め方や、その仮想通貨にどのような技術が使われているのか、長所と短所など色々あります。

ホワイトペーパーはICOによく使われており、世界各国の投資家にアピールするためには、ホワイトペーパーが欠かせません。なぜかというと、ホワイトペーパーの有無によって、資金調達ができる確率が変わってくるからです。

ホワイトペーパーが公式サイトに掲載されていないICOは詐欺である可能性からか、公式サイトだけで大々的にアピールしても、ホワイトペーパーがないという理由で投資家から避けられる傾向にあります。

しかし、ホワイトペーパーがないから詐欺だとは限らず、資金調達と事業の成功につながる可能性もないとは言えません。公式サイトに概要とロードマップを掲載するだけで、資金を集めて何がやりたいとわかることがあるからです。

ICOについて

通常、資金調達のために企業は株式に上場しますが、上場するだけでも最短で3年ぐらい、その費用は4000万円から5000万円かかるとされています。ICOの場合だと、例え手数料がかかったとしても数百円程度ですし、プロジェクト開始直後の段階で資金調達が可能です。

今の時代、資金調達の方法は株式上場だけでなく、ICOという仮想通貨を利用した資金調達方法や、クラウドファンディングで資金を集めることができるようになっています。ちなみに、クラウドファンディングとは、投資家達から資金を集め、投資に参加してくれた投資達に対して、見返りとして商品や特典を渡すという仕組みです。

ホワイトペーパーは読んでおくべき?

仮想通貨を購入する以上、公式サイトに掲載されているホワイトペーパーは、必ず読まなければなりません。とくにICOのプレセールに参加してトークンを購入するなら、なおさらです。

しかし、ホワイトペーパーの多くが英語表記になっています。英文を読めないユーザーは英語表記されたホワイトペーパーの翻訳を翻訳業者に依頼するしかないということです。

話を戻しますが、なぜホワイトペーパーを読まなければならないのかというと、集めた資金の使い道をユーザー自身が知らなければならないからです。仮にそのICOが詐欺だった場合は、結局は投資したユーザーの自己責任となってしまいます。ICOに関する法整備が不十分な国が多いので、こういったリスクは大きいといっても過言ではないでしょう。

もうひとつは、事業の失敗のリスクについてです。資金調達に成功したとしても、プロジェクトに失敗する可能性を持っていますが、この点については万国共通であります。

ホワイトペーパーには事業内容などが記載されていますが、チェックすべき点はプロジェクトの成功できる根拠についてです。成功できる根拠についての記載があれば、出資する価値があると言えるでしょう。

最後に、トークンを仮想通貨取引所に上場したとします。上場したトークンの価値はプロジェクトの成功に左右され、成功すればトークンの価値が上がり、逆に失敗すればトークンの価値が下がるということです。ビットコインやイーサリアムと言った仮想通貨も同様で、その仮想通貨を使ったプロジェクトに成功すれば価値が上がり、失敗すれば価値が下がります。

ホワイトペーパーを読むということは、仮想通貨やトークンの内容を知るだけでなく、投資した自分の身を守ることにつながるということです。

ホワイトペーパーの内容

では、ホワイトペーパーにはどのようなことが書いてあるのでしょうか?

ホワイトペーパーには、大きく分けて「通貨の目的」「取引承認のシステム」「その通貨が成り立つ仕組み」「結論」の4つが書かれています。理系の論文などを読んだことがある方にとってはなじみ深い流れかもしれませんね。

まず、「通貨の目的」にはその通貨がどのような背景を持って作られたのか、将来的にどのようなビジョンを持っているのかについて記述されます。最近ではビットコインの代替を謳う「ポスト・ビットコイン」や、スマートコントラクトなどといった「ブロックチェーン技術の拡大」が多く見られますね。

次に、「取引承認のシステム」ではその通貨がどのようなコンセンサスアルゴリズムを持っているのか、具体的なネットワークの仕組みはどのようになっているのかが記述されます。このセクションは少し専門的になりがちなので、なかなか読みづらいかもしれません。

続けて、「その通貨が成り立つ仕組み」でブロックチェーンのプロトコルやセキュリティ対策、送受金の仕組みなど細かな点を詰めて行きます。ここでもある程度専門的な知識が必要となる場合が多く、概要程度が分かっていれば仮想通貨取引には不便しません。

そして最後に、上記した3つの事項をまとめた「結論」でホワイトペーパーは締めくくられます。ここでは目的としたビジョンを実現するための具体的な手法、今後の展望などが語られる場合も多く、読んでいると大きな発見が得られるかもしれません。

注意したいホワイトペーパーもある

この世の中にはICOによって生成されたトークンなども含めると、数千種類以上の仮想通貨があるとされています。が、そのどれもが信頼できるホワイトペーパーを持っているとは限りません。最後に、ホワイトペーパーを読み解くうえで注意すべき点をお伝えします。

まず、そのホワイトペーパーに具体性があるか否かをチェックしましょう。どんなに高尚なことを謳っていても、実現不可能なことばかり述べられていたり、スケジュールが全く調整されていなかったりすればそのホワイトペーパーは何ら意味を持ちません。

また、ホワイトペーパーに記述されている技術が「本当にその通貨に必要なものか」を見定めましょう。なかなか専門的な知識を持ってホワイトペーパーを読み解くのは困難ですが、「この通貨の価値を高めるために必要な技術か、こけおどしのためにだけ使われている技術か」という視点は非常に重要です。

他にも、プロジェクトのメンバーが執筆した人物のみで開発の進む見込みが薄かったり、あるいは将来的にその通貨が普及する見込みが立っていなければ、そのホワイトペーパーに記述された仮想通貨は水泡に帰すると考えられます。

特にこれらの視点は、草コインなどのアルトコインを入手する際効果的です。こういった点をよくチェックしながら、仮想通貨取引にホワイトペーパーを活用していきましょう。

おわりに

ホワイトペーパーはICOの参加に重要な判断基準といっても過言ではありません。なにも知らないまま、ICOに参加するわけにはいかないからです。ホワイトペーパーは、ICOを企画する企業および団体を理解してもらうためにあります。

そのホワイトペーパーを読むことで、トークンを購入するかしないかを判断することができるだけでなく、自分の身を守ることにつながると言えるでしょう。

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