仮想通貨の基礎知識

テザー【Tether(USDT)】の特徴と将来性

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海外の取引所を利用しているユーザーの多くが、仮想通貨をUSDT建てで購入できるところを見ています。このUSDTは何なのかと調べるユーザーは多いといっても過言ではありませんが、これはテザーと呼ばれる仮想通貨のひとつです。

アメリカドル(USD)の通貨と似ていますが、実は深い関わりを持つだけでなく、仮想通貨市場全体に影響を及ぼす仮想通貨のひとつでもあります。そこで、Tetherの特徴や将来性などを含めて解説していくので、仮想通貨に参加するユーザーは必見です。

Tether(USDT)とは?

Tetherはアメリカの法定通貨であるアメリカドルと連動した仮想通貨です。まずはTetherの基本データから説明していきます。

通貨名:Tether(テザー)
通貨単位:USDT
発行上限:なし
公式サイト:Just a moment…
ツイッター:Tether (@Tether_to) on Twitter
ホワイトペーパー:TetherWhitePaper.pdf
国内取引所:なし
海外取引所:PoloniexやBittrexやCryptopiaなど

TetherはTether Limited社という企業に運営されているだけでなく、アメリカドル自体がTetherの価値の裏付けとなっています。そのため、Tetherとアメリカドルの価値は同じだということです。しかし、わずかながら価値がズレる(1USDT=0.99USDなど)ことはありますが、相場がほとんど固定されているので、気にするほどではありません。

USDTはアメリカ系の海外取引所で扱っているのがほとんどです。

Tether(USDT)の特徴

Tetherには様々な特徴があり、その特徴を次に挙げて解説いたします。

アメリカドルが価値の裏付けを保証してくれる

何度も説明に触れていますが、法定通貨であるアメリカドルとTetherは繋がっています。アメリカドルの価値が下がると、Tetherの価値も下がるということです。Tetherで取引するということは、FXという外国為替証拠金取引でアメリカドルと取引するような感じになるといっても過言ではありません。

ちなみに、ザイフで扱っているZen(JPYZ)も日本円と同じ価値を持っています。ZenとTetherの仕組みは似ていますが、違うのは強制的に法定通貨の価値と同じにするかしないかというところです。

具体的に説明すると、Zenは強制的に日本円と同じ価値にする一方、Tetherは自然にアメリカドルと同じ価値にします。Zenは日本に仮想通貨を普及させることが目的と言われていますが、Tetherの場合だと、仮想通貨から資金を逃すためが目的とのことです。

仮想通貨の急な暴落に対応が可能

海外取引所の場合だと、仮想通貨がいきなり暴落したときにほとんど対応不可能と言われています。なぜなら、日本円という法定通貨に換金ができないからです。しかし、Tetherはアメリカドルと同じ価値にして一心同体なので、Tetherに換金するだけで、急な暴落に対応できます。

それだけでなく、大暴落の影響を受けにくいという、大きな安定感と安心感と信頼感を持っているのです。なお、Tetherを扱っている海外取引所だったらの話で、Tetherを扱っていない海外取引所の場合は、暴落に対応は不可能となります。

Tether(USDT)の仕組み

Tetherについて気になるのが、どのようにして価値を維持しているのかというところです。価値を維持しているのは、TetherにProof of Reserveという機能にあります。これは、他の仮想通貨にない機能で、簡単に説明すると、新規発行です。

仮想通貨をマイニングするときはコンピューターの計算能力を用いて、仮想通貨の取引を検証と承認を行い、初めて仮想通貨という報酬を得るのですが、Tetherの場合だと、Tether Limited社にアメリカドルを預けて、預けた分をすべてTetherに換えます。反対にTetherをアメリカドルに換金したい場合は、TetherをTether Limited社に預けて、アメリカドルに換えるという仕組みです。

それだけでなく、TetherはTether Limited社の強い中央集権体制によって運営されているので、Tether Limited社の気分次第でTetherは変わると言えます。

Tether(USDT)の将来性

Tetherは価格面での将来性はありませんが、需要が高くなることについての将来性があります。現在の仮想通貨市場は発展途上の段階で、2018年1月から仮想通貨が全体的に下落したとはいえ、現在でも右肩上がりに上昇し、持ち直しているのは本当です。

しかし、Tetherのカウンターパーティリスクがあります。カウンターパーティリスクとは、簡単に説明すると、取引相手が経営難に陥り、期間内に支払いができないというリスクです。Tetherの場合だと、Tether Limited社が潰れる、Tether Limited社と提携している銀行が潰れる、Tether Limited社が預けたドルを持ち逃げされるなど、様々な可能性を秘めています。

他の仮想通貨や法定通貨にも、そういったカウンターパーティリスクを持っているということです。

おわりに

Tetherはアメリカドルが価値の裏付けを保証しているのですが、Tetherに関する出来事が起きただけで、仮想通貨市場全体に影響を及ぼすほど、仮想通貨市場全体に対する強い影響力を持っています。

実は2018年2月くらいに、Tetherを扱うTether Limited社に不正疑惑が浮上し、それが原因で仮想通貨全体が暴落したとされ、仮想通貨そのものを価格操作に利用するほど、Tetherの影響力が強かったということです。

今は落ち着いていますが、Tetherの需要が高まるほど、仮想通貨市場の活性化に大きな期待が見込めるでしょう。

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