仮想通貨解説

【仮想通貨】ステーブルコインとは?特徴やメリット・デメリット、代表的なステーブルコインを徹底解説!

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仮想通貨は価格の乱高下が激しく、投機目的で取引する人も多くいます。仮想通貨バブルの崩壊時には大きな損害をこうむった人もいましたし、そうでなくても日常的な取引に失敗し痛い目にあう人もいます。

そんなニュースを耳にすると、どうしても仮想通貨には怖いイメージを持ってしまいますよね。

本来仮想通貨は、安心安全でスムーズ、コストパフォーマンスにすぐれたお金のやりとりを目指し開発されていることがほとんどです。

一般人が当たり前に仮想通貨を利用する社会をそれぞれ目指しています。でも、そんなに価格が大きく変動するのであれば、なかなか一般の人は利用しづらいというのが本音だと思います。

そこで注目されているのが、「ステーブルコイン」。ステーブルコインは、これまでの価格の乱高下といった課題を解決する仕組みを持っています。まだまだ研究中ではありますが、大きな可能性を秘めている仮想通貨なんです。

この記事では、ステーブルコインの特徴や利用する上でのメリット・デメリット、代表的なコインについて紹介します!

ステーブルコインとは

「ステーブル(stable)」とは英語で、「安定した」という意味の言葉です。つまりステーブルコインとは、直訳すると「安定した通貨」。その名の通り、価格が一定である通貨です。現実世界で商品やサービスを売り買いしやすくするために開発されました。

日本でも海外でも普及はこれからのようですが、今後の発展が期待されます。

ステーブルコインの特徴

ステーブルコインの特徴はなんといっても、価格の安定性です。ビットコインやほかのアルトコインのように激しい価格変動がなく、一定の価格が保たれます。実生活で利用する上で安心して使えるように設計されているんです。

では、どうやって一定の価格を保っているのでしょうか? その方法は、現在大きく3種類あります。

法定通貨担保型のステーブルコイン

日本円や米ドルなどの法定通貨と連動し、価値を担保する方法です。たとえば1ドルと1枚のステーブルコインを交換するような形で取引されます。これにより、1枚のステーブルコインは1ドルと同じ価値がある、と考えることができるのです。

ちなみに、このケースのように米ドルを担保にステーブルコインを発行する場合、このステーブルコインは「米ドルのペッグ通貨」という表現をします。

ペッグとは英語で「杭を打つ」という意味です。米ドルとステーブルコインに杭を打ち付けてセットにしているイメージですね。

また、この法定通貨担保方式から派生して、金や原油などのいわゆる「コモディティ」で担保する方法もあります。

仮想通貨担保型のステーブルコイン

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を担保にステーブルコインを発行する方法です。

たとえば1ドル分のステーブルコインを発行する際に、2ドル分以上のイーサリアムを預けます。イーサリアムが半額以下の価値にならない限り、発行されたステーブルコインにおいて、少なくとも1ドル分の価値は担保できています。

このようにして、仮想通貨で価値を担保することで、価格を安定化させるのです。

無担保型のステーブルコイン

なにかの資産で担保するのではなく、無担保で価格を安定させる方法もあります。具体的には、特定の条件を設定し、自動で取引を行う「スマートコントラクト機能」を使って価格を調整します。

ステーブルコインのメリット・デメリット

「価値の保存」という大きなメリットがありますが、実現にはいくつもの障害があります。

ステーブルコインのメリット

価値の保存ができるため、資産を守れることが一番のメリットです。

とくに途上国と呼ばれる国々では、政治の状況や国際市場での優位性により、貨幣の価値が大きく変動します。

たとえばここ数十年では、アルゼンチンやブラジル、ジンバブエなどの国々においてハイパーインフレが発生し、これまで持っていた貨幣の価値がゼロに等しくなってしまいました。

こんな時に、もしステーブルコインがあったらどうでしょうか。インフレが起こる前にステーブルコインに換金しておくことで、自身の資産を守ることができたかもしれないのです。

ステーブルコインのデメリット

価格の安定を生み出すためには、莫大な資産による信用創造力と、世界的な普及が必要となります。

大きなビジネスチャンスであるため、各国の各企業がこぞって研究をすすめていますが、正式な運用には技術の確立に加え政治的な合意も必要となることでしょう。まだまだ発展途上のアイデアであると言えます。

また、誰かがこの価値を担保する必要があるため、中央集権的な運用になってしまいます。中央の信頼が得られなければ、机上の空論で終わってしまう可能性もあります。

さらに、実際にいくつかのステーブルコインは流通が始まっていますが、本当に価格が一定かというとそうはいきません。市場によってまだまだ価格が大きく変動しているのです。本当のステーブルコインを開発するためには、まだまだ研究が必要そうですね。

代表的なステーブルコイン

代表的なステーブルコインには、以下のようなものがあります。

Tether (テザー)

Tether (テザー)は米ドル建てのステーブルコインで、2015年2月から発行されています。法定通貨担保型ステーブルコインの代表と言っても過言ではないでしょう。単位はUSDTです。

このテザーをめぐり、中央集権的な運用をせざるを得ないステーブルコインのリスクを感じさせるニュースがあります。2019年7月14日、テザー社は間違って50億USDTを発行してしまったのです。

人為的ミスが原因ですが、中央集権ではこのようなミスや、もしくは悪意のある行動を内部の人間が行った際に、事故が起きてしまう可能性があるのです。

DigixDAO(ディジックスダオ)

ディジックスダオは、いわゆる「金本位制」を採用しているステーブルコインです。イーサリアムのブロックチェーンを利用して発行されたトークンですが、Proof of Asset」(資産による証明)という認証方式を採っています。

ディジックスダオを購入すると、その金額を金塊(インゴット)に換算。金塊の重さや保有者、監査機関などの情報をブロックチェーンに記録します。ブロックチェーンはデータを改ざんしにくいため、金の所有権をしっかり守ることができるのです。

そのほか、金塊を分割して所有することができるといったメリットがありますが、金塊という現物が存在することはデメリットでもあります。

管理者のミスや盗難により資産が損なわれてしまう可能性は、どんなに金塊を厳重に管理していてもゼロになることはないからです。

LCNEM Cheque (エルシーネム・チェック)

株式会社LCNEMは、日本円建てのステーブルコイン「LCNEM Cheque」を提供しています。これはNEMの台帳を使い、日本円とLCNEM Chequeを交換します。LCNEM Chequeは電子マネーとして利用できます。

この技術とビットコインのLightning Networkを活用することで、たとえばIoT機器を、事前契約してない状況でも、海外から支払って起動させるようなことが可能となります。

これにより、スムーズな決済が可能となり、消費行動にも大きなインパクトを与えることが期待されます。

LCNEM、ブロックチェーン上の新型電子マネー(いわゆるステーブルコイン)の新サービスを発表|LCNEMのプレスリリース

おわりに

価格が下がりにくい仮想通貨、ステーブルコイン。とはいえまだまだ価格の安定性には研究の余地がありそうです。ですが、近い将来、ステーブルコインが世界的に普及し、日常生活で当たり前に仮想通貨を使っている日が来るかもしれませんね。

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