仮想通貨解説

世界銀行の重鎮も認めたリップル(XRP、Ripple)、リップルネットで今後どのように仮想通貨を広めていくのか?

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いま世の中に一番出回っている仮想通貨と言えば、文句なしにビットコインが挙げられるでしょう。ダントツトップの時価総額に加え、世間で定着してしまっている「仮想通貨=ビットコイン」という図式は容易に覆せそうにありません。

では、二番目に出回っている仮想通貨とはいったいどの通貨でしょうか?そのアンサーとして、リップル(XRP)が挙がることも多いのではないでしょうか。

リップルは、イーサリアムなどの通貨と苛烈な二番手争いを演じているアルトコインのひとつです。このリップルは、特に銀行や企業などをターゲットとした通貨で、リップル財団はこれまでにさまざまなプロダクトを世の中へと輩出してきました。

そして、その活動は今や世界銀行の重鎮にまで認められようとしています。それでは今後、リップルはどのような動向をたどっていくのでしょうか。また、日本での今後の動きはどうなるのでしょうか?

本記事では、リップルと銀行との関係にフォーカスして、リップルのプロダクトの活用例や今後の動き、日本での普及についてご紹介して参ります。

リップルとは?

では最初に、簡単にRipple(リップル)についておさらいしておきましょう。

リップルは、2004年に構想が開始され、2013年にリリースがされた、現在時価総額第3位を誇る仮想通貨(ティッカー:XRP)です。2019年6月時点では、1 XRPあたりおよそ50円の値をつけており、時価総額は2兆1,000億円ほどとなっていました。

そんなリップルは、「ブリッジ通貨」という概念のもと開発が進められています。ブリッジ通貨とは、手数料の削減や取引スピードの高速化を図るため、法定通貨(円、ドルなど)の為替の際に間を取り持つ通貨のことを指します。

つまり、リップルは国際送金を司る銀行や、グローバル企業などに採用されてこそ真価を発揮する通貨だということ。事実、後述するリップルに関連したプロダクトでは、この性質を利用して国際的な金銭の取引を円滑にしています。

「リップルネット」とリップルのプロダクト

リップルは、2012年に設立されたリップル社によって開発がされました。そしてリップル社は、価値の瞬時な移動、情報に対する迅速な価値の付与が可能になる社会「IoV(Internet of Value)」を実現するため、「リップルネット」というリップル社のプロダクトを利用したネットワークを形作っています。

このリップルネットに属しているリップル社のプロダクトは、主に3つ。「xVia」「xCurrent」「xRapid」です。

xViaとは?

xViaは、クレジットカード会社などの支払会社や一般企業、銀行などに向けた、送金に関する標準プロトコルとして開発されています。

xViaは、後述するxCurrentを導入した銀行とネットワークを介して連携し、即時的に送金に関する情報、請求書などのデータを送るためのプロダクトです。これを用いることで、今まで非常に時間がかかっていた口座への入金などを瞬時に行うことが出来ます。

xCurrentとは?

xCurrentは、送受金を行う銀行どうしが円滑にデータを送受するためのプロトコルです。このxCurrentは、xViaの利用者から情報を受け取り、xCurrentを導入した銀行どうしでの即時的な送受金を可能にします。

xCurrentとxViaにはリップル(XRP)およびそのブロックチェーン自体は使われておらず、Interledger Protocolと呼ばれるデータ通信の規格が使われています。これにより、異なる銀行どうしのネットワークを接続することでxCurrentやxViaは機能しているのです。

xRapidとは?

そしてxRapidは、xCurrentやxViaにリップル(XRP)を適用することでさらなる高速な取引を可能にします。原則としてxCurrentやxViaでは法定通貨で取引を行うため、特に国際送金などを行う際には莫大な手数料が発生してしまいます。

しかし、xRapidを導入してXRPを「ブリッジ通貨」に用いることで、手数料をほぼゼロにすることが可能となります。また、各銀行が大量の外貨を保持しておく必要もなくなります。

リップルネットの実用例

既に、上述したリップルネットとそのプロダクトはいろいろな場所で使用されています。

例えば、イギリスのEuro Exim銀行は2019年1月、xRapidを導入すると発表しました。これはxRapidが銀行で採用・導入された初の例で、今後もっと多くの銀行でxRapidが導入され、より為替や国際送金が行いやすくなると予測されます。

また、日本でもリップルネットを採用したアプリが開発されています。決済用アプリケーション「Money Tap」は、住信SBIネット銀行もしくはスルガ銀行の口座を対象として、手数料のかからない瞬時的な送受金手段を提供しています。

Money TapにはxCurrentのみが用いられており、まだXRPの導入はされていませんが、今後日本でもxRapid導入やリップルネットの拡大が期待されます。

おわりに

本記事では、リップルならびにリップル社が構築していく巨大なネットワーク「リップルネット」について、そのプロダクトや実用例をご紹介しました。

リップルは、今後実用例が増えていくにつれて、どんどんとその知名度や利便性を向上させていくと思われます。今後どのような動向をたどるか、注目です。

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