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コンビニやスーパーなどで会計を行うとき、たいていの場合はバーコードを読み取り、自動で合計額を計算してくれる機械「レジスター」を使います。
そして、近年このレジスターには、情報を分析するため「POSシステム」と呼ばれる管理システムが導入されている場合が多いのは皆さんのご存知の通りでしょう。
POSシステムは、ビッグデータ処理によってその店や系列店の経営を左右するだけではなく、さまざまなキャッシュレス決済に対応するための重要なファクターとなっています。POSシステムをインターネットに接続しておくことで、シームレスなキャッシュレス決済が可能となっているのです。
では、このPOSシステムで仮想通貨を使えるようになる日は来るのでしょうか。その答えは「Yes」です。今回ご紹介するPundi Xは、仮想通貨をコンビニやスーパーで使えるような社会を目指し立ち上げられたプロジェクトなのですから。
本記事ではPundi X、そしてそのトークンである「NPXS」の概要や特徴、メリット・デメリットなどをご紹介して参ります。Pundi Xを理解して、仮想通貨取引に活かしていきましょう!
Pundi X(プンディエックス)とは?
Pundi Xは、インドネシアのIT企業Wokoworks Technology Indonesiaによって開発された、仮想通貨をより一般消費者の身近なものにするための決済システムプロジェクトです。トークンは「NPXS」です。
Pundi Xは、上述した通りPOSシステムを通して仮想通貨をより普及させようと試みています。皆さんも普段感じている通り、こと世間一般において仮想通貨はまだ市民権を得ていません。それどころか、一般の消費者は仮想通貨の購入方法すら知らないのです。
その状況を打破すべく、Pundi Xは仮想通貨決済を簡単なものにするために、いくつかの機能を兼ね備えた決済システムとなっています。
Pundi X(プンディエックス)の特徴
Pundi Xには、いくつかの大きな特徴があります。
QRコードで簡単に仮想通貨が購入・決済できる
現在、仮想通貨を入手する方法は大きく分けて2つ。ブロックチェーンに参加しマイニングを行うか、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入するかです。
しかし、この2つの方法はどちらも簡便な手法とは言えません。マイニングを行うためには高性能なコンピュータが、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入するためにはいくつかの面倒な手続きが、そしてその両方にある程度の時間が必要です。
Pundi Xはこの状況を変えるべく、POSシステムに参加している端末へとスマホに表示されるQRコードをかざすだけで、仮想通貨の購入や決済が可能になるシステムを開発しています。
さまざまな法定通貨・仮想通貨に対応
仮想通貨と法定通貨の間には、当然のようにレートというものが存在します。例えば2019年5月28日 13時43分現在、1ビットコインの価格は962,574円となっています。そして通貨ごとに存在するこのレートの存在こそ、仮想通貨が普及する障壁の1つといえるでしょう。
では、この障壁を取り払うためにはどうすればよいでしょうか。Pundi Xが出した答えは、「即時的かつ自動的な通貨の交換」でした。
例えばコンビニへ行った時、1ドルのペットボトル飲料をビットコインで買いたいとします。そのコンビニにPundi Xが導入されていれば、私たちはスマートフォンを操作してQRコードをそのシステムにかざし、決済をおこなおうとします。
このとき、Pundi Xは「ドルとビットコインのレートを取得」「1ドルあたり何ビットコインかを計算」「ドルとビットコインを交換」「手元にあるビットコインを決済」という流れをすべて自動的におこないます。これにより、特段レートを気にせず、かつ即時的に仮想通貨による決済が行えるのです。
Pundi Xは、各種法定通貨とBTC、ETH、NEM、LTC、そしてNPXSなどといった各種仮想通貨の交換を可能としています。この幅広い対応も魅力の1つでしょう。
Pundi X(プンディエックス)のメリット・デメリット
Pundi X(プンディエックス)のメリット
上述した通り、Pundi Xを用いると簡便に仮想通貨を日常生活へと溶け込ませることが出来ます。また、海外旅行などの際にもドル/円レートなどを気にせず、仮想通貨を購入しておくだけで旅行が楽しめるでしょう。
また、Pundi Xを開発しているWokoworks Technology Indonesiaは既にインドネシアでPOSシステムを導入した実績もあります。加えてPundi Xへ最適化されたスマートフォン「X Phone」の発売も予定しているなど、将来性にも大きな期待が持てると言えるでしょう。
Pundi X(プンディエックス)のデメリット
残念ながら、現在のところ当初予定されていたロードマップからは開発が遅れているようです。ローンチが非常に楽しみなPundi Xですが、まだまだ時間はかかるかもしれません。
おわりに
本記事では、Pundi Xの概要や特徴、メリット・デメリットをご紹介しました。
Pundi Xが全世界に広まれば、おそらく仮想通貨は大きく市民権を得ることでしょう。今後どのようにPundi Xが発展していくか、その動向に今後とも注視していきます。