仮想通貨の基本用語

仮想通貨の基礎知識

脱ビットコイン初心者!仮想通貨の基本用語24個をまとめて解説

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アルトコイン、ウォレット、フォーク、マイニングなどなど、仮想通貨に関連する用語はたくさんあります。しかしわかりにくい用語が多いので、それだけで敬遠している方も多いことでしょう。

そこで本記事では、仮想通貨を扱う上で知っておきたい基本用語24個をまとめて解説します。「ビットコイン投資に興味があるけれど、用語がよくわからない…」という方は、本記事を呼んでぜひ用語を覚えてください。

仮想通貨はわかりにくい用語が多い…

仮想通貨関連のニュースを見たり記事を読んだりしていると、いろいろな用語が出てきます。たとえば、アルトコインという用語を目にしたことはないでしょうか?

アルトコインについては後ほど解説しますが、アルトコインは何を指すのか、ビットコインとアルトコインは何が違うのか、よくわからないですよね。基本的な用語がわからないと理解が進まないので、その分野に携わるのであれば用語を覚えるのはとても大事です。

これから紹介するのは基本的な用語ばかりですので、とりあえずそれらの用語だけでも覚えていただければと思います。

仮想通貨の基本用語24個

基本用語を解説します。

ビットコイン

ビットコインとは、いわば「仮想通貨の王様」。世界で最も流通している仮想通貨です。2008年に「サトシ・ナカモト」を名乗る謎の人物によりインターネット上で発表された論文を元に開発されました。単位はBTCです。

ビットコインは、以下のような特徴を持っています。

  • 円やドルなどの法定通貨では国や銀行などの中央管理者を必要とするが、ビットコインでは管理者が不要であり、自律分散型で運営されること
  • 後述する「ブロックチェーン」という、データの改ざんが困難な技術を利用していること
  • 後述する「マイニング」を通じ新たな通貨が発行されるが、通貨の発行部数の上限が決まっていること

ビットコインが発表され、流通されるようになったことを受け、世界中のエンジニアが仮想通貨の新規開発を行い、ビットコイン以外のさまざまな仮想通貨が誕生することになりました。

サトシ・ナカモト

サトシ・ナカモトは、ビットコインの生みの親です。その正体は不明で、本名であるかも定かではありません。

2008年11月にビットコインに関する論文を発表し、翌2009年にはビットコインの運用が開始されました。正体不明であるためさまざまな憶測が飛び交っていて、クレイグ・ライト氏がサトシ・ナカモトは自分であると名乗っていますが、それもどこまで真実なのか判然としない状況です。

Satoshi

Satoshi(サトシ)は、ビットコインの単位です。1Satoshi=0.00000001BTCとなります。Satoshiは、ビットコインの生みの親と言われるサトシ・ナカモト氏の名前が由来です。

1BTCの価格は数十万〜百万単位になりますが、1BTC以下でも購入できます。最小購入単位は取引所によって異なりますが、0.001〜0.0001BTCの単位でも購入可能です。

アルトコイン

アルトコインは、ビットコイン以外の仮想通貨のことです。Alternative Coin(オルタナティブコイン:代替コイン)の略称なので正確な発音で略すとオルトコインとなりますが、カタカナ英語の発音でアルトコインと発音します。

ビットコイン以外の仮想通貨、たとえばイーサリアム、リップル、ライトコイン、ネムなどはすべてアルトコインです。ビットコインキャッシュやビットコインゴールドなど、ビットコインのハードフォーク(後述)から生まれた仮想通貨もアルトコインに含まれます。

ウォレット

ウォレット(財布)はその意味の通り、仮想通貨にとっての財布のような存在です。ウォレットは仮想通貨を保管しておくためのツールで、財布より銀行口座をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

ウォレットは大きく分けると以下の4種類があります。

【クライアント型ウォレット】
PCにソフトウェアをインストールしてPC内に保管

【オンライン型ウォレット】
ブラウザ上で保管

【ハードウェア型ウォレット】
外付けハードウェアで保管

【ペーパーウォレット(コールドストレージ)】
紙ベースで管理

それぞれのウォレットの特徴は以下の記事で詳しく解説しています。

ビットコイン(仮想通貨)を安全に保管するためのウォレットの種類4つの特徴を比較解説 | 仮想通貨プラス

ブロックチェーン

ブロックチェーンは取引履歴を記録するための「分散型台帳技術」で、仮想通貨以外にも土地の登記、金融取引、食品管理など、さまざまな分野で応用されています。

ざっくり説明すると、ブロックは「取引の塊」で、ブロック同士がチェーン(鎖)でつながっているのがブロックチェーンです。紙の台帳に1ページずつ取引を記録していく様子を思い浮かべるとイメージしやすいかと思います。

特徴的なのはひとつのブロックチェーンをすべてのユーザーを共有する点です。自分以外のユーザーの取引も記録されているのですが、いわばひとつの台帳をみんなで監視し合うことで成り立っています。

これはブロックチェーンをものすごく噛み砕いた説明なので、仕組みを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

ビットコインとブロックチェーンの仕組みを丁寧に解説!これを読めば仮想通貨が理解できる | 仮想通貨プラス

トークン

トークンとは、一般的には引換券や金券のような「通貨の代わりのもの」を意味します。仮想通貨においては、ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーン上で企業などが独自に発行できるコインを意味します。

仮想通貨とトークンを混同してしまいそうになりますが、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の仕組みを利用して作られている「金券」がトークンです。「日本円」が「仮想通貨」にあたるとすると、「ビール券」や「図書券」が「トークン」だと思ってもらえればよいかと思います。つまり、トークンは仮想通貨と並列ではなく、仮想通貨のシステムを利用して発行されているものなのです。

ピア・ツー・ピア(P2P)

ピア・ツー・ピア(Peer to Peer:P2P)とは、中央のサーバーと端末を接続する「クライアント・サーバー方式」と異なり、端末同士をつないで情報を交換する方式のことです。

そもそも「ピア」とは「ネットワークに接続しているコンピュータや通信機器、端末のこと」を意味します。これら端末同士を直接つないで情報のやりとりを行うため、ピア・ツー・ピアと呼ばれます。

クライアント・サーバー方式では、中央のサーバーに障害が発生した場合、すべての端末で情報のやりとりが行えなくなってしまいます。ですが、ピア・ツー・ピア方式では「中央のサーバー」が存在しません。したがって、どれかひとつの端末で障害が発生してもネットワーク全体には影響が及ばず、障害に強いというメリットがあります。

ノード

そもそもノードとは、ネットワークを構成する点を意味します。つまり、ネットワークで接続されたサーバーや端末などがそれぞれノードです。

仮想通貨用語としてのノードも同様で、仮想通貨のネットワークに接続されたすべての通信機器、端末のことを意味します。具体的には、パソコンやスマートフォンなどのことです。

スケーラビリティ問題

スケーラビリティ問題は、ビットコインのブロックサイズが1MBに制限されていることが起こる問題で、トランザクション(取引)量が多くなると送金遅延や取引手数料の高騰してしまいます。

ビットコインがスタートした当初は利用者が少なく、取引量も多くなかったので問題にはなりませんでしたが、仮想通貨が普及して利用者が増えてくると1MBのブロックサイズでは対応しきれなくなってきました。

そこでビットコインはSegwit(Segregated Witness)という取引情報を圧縮する技術を実装し、スケーラビリティ問題の解決を試みています。Segwitは2017年8月24日にアクティベート(実装)済みです。

ビットコインのハードフォークから生まれたビットコインキャッシュにはSegwitが実装されていませんが、その代わりにブロックサイズを1MBから8MBに拡大しています。もともとビットコインキャッシュはスケーラビリティ問題を解決するために生まれた仮想通貨ですので、その点に注目してみてください。

ビットコインキャッシュの特徴については以下の記事で詳しく解説しています。

今後の動向が注目されるビットコインキャッシュとは?ビットコインとの違いを解説 | 仮想通貨プラス

ハードフォーク、ソフトフォーク

フォークは「分岐する」という意味で、大雑把に説明するとソフトウェアにおけるアップデートのようなもので、「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」の2種類があります。ただし、それぞれ内容が異なるため、違いを理解しておかなければなりません。

ハードフォークを一言で表すと「互換性のないアップデート」のことです。厳密にはブロックチェーンが「永続的に分岐する」こと指しますが、このハードフォークにも2種類あります。

ひとつは仕様を変更するためのアップデートで、ソフトウェアにおけるバージョンアップのようなものです。分岐したブロックチェーンが元に戻ることはありません。

もうひとつは仮想通貨自体の分裂を伴うハードフォークです。この場合も仕様変更と同様にブロックチェーンが分岐しますが、分岐したブロックチェーンは別の仮想通貨として独立します。

ソフトフォークはブロックチェーンが「一時的に分岐する」ことで、ハードフォークのような永続的な分岐は起こりません。ソフトフォークは分岐したブロックチェーン同士で互換性があるため、どちらの仕様も有効となります。

ソフトフォークではブロックチェーンが一旦は分岐するものの、仮想通貨が分裂することはありません。

ハードフォークとソフトフォークについては以下の記事で詳しく解説しています。

【図解】ビットコインのハードフォークとは?ソフトフォークとの違いをわかりやすく解説 | 仮想通貨プラス

秘密鍵(プライベートキー)、公開鍵(パブリックキー)

仮想通貨のウォレットには「秘密鍵(プライベートキー)」と「公開鍵(パブリックキー)」の2つのキーがあり、これらをセットで管理することでセキュリティを保ちます。それぞれの役割は以下の通りです。

【秘密鍵(プライベートキー)】
自分以外知らない鍵。他人に教えてはいけません。

【公開鍵(パブリックキー)】
第三者にも公開される鍵。公開鍵は他人に教えても問題ありせん。

ビットコインではまず秘密鍵が生成され、秘密鍵から公開鍵が、公開鍵からビットコインアドレスが生成されます。ビットコイン所有者が秘密鍵で署名し、公開鍵と署名をした送金情報を照合して所有者が送った情報であるか、途中で改ざんされていないかを証明する、というのが大まかな流れです。

秘密鍵→公開鍵→ビットコインアドレスの順番で生成は可能ですが、その逆はできません。秘密鍵を持っていないと復号できないのでその点は安心ですが、秘密鍵を知られてしまうと不正送金をされる恐れがあるので注意してください。

マイニング

マイニングは「採掘」という意味で、仮想通貨においてはコンピュータで計算や処理を行うことでコインの新規発行という報酬を得ることを指します。

ブロックチェーンに取引を記録するには誰かが承認をしなければなりませんが、仮想通貨には銀行などの金融機関と違って中央管理機関が存在しません。そこで考えられたのがマイニングという仕組みで、任意の参加者であるマイナー(採掘者)が自身のコンピュータで難解な計算処理を行って承認作業を行っています。

コンピュータによる計算処理にはリソースと高額な光熱費がかかるため、その対価としてコインが新規発行され、その報酬を目的にマイナーはマイニングに参加するのです。

他にも、コインの保有量に応じてマイニングができる仮想通貨もあります。マイニングの詳しい仕組みは以下の記事をご覧ください。

ビットコイン初心者でもわかるマイニング(採掘)の基礎講座(Q&A形式) | 仮想通貨プラス

ICO

ICO(Initial Coin Offering)は、仮想通貨を使った資金調達の方法です。「トークン」という独自の代用貨幣を発行し、資金を集めます。

ミュージシャンのGacktがICOプロジェクト「SPINDLE」への参画を発表したことでも話題になりました。IPO(新規公開株)と似ていますが、ICOは証券市場に新規上場する必要はありません。

仮想通貨を使った新しい資金調達の方法として注目されていますが、法整備がされていないため課題も多く、詐欺の事案も報告されています。もちろんICO=詐欺というわけではありませんが、資金提供する際は見極めが必要です。

仮想通貨のICOとは?概要から資金調達に利用するメリットと課題を解説 | 仮想通貨プラス

GACKTが本名公開で仮想通貨のICOプロジェクト「SPINDLE」に参画を発表、過去に行政処分を受けた会社との関わりに懸念の声 | 仮想通貨プラス

半減期

仮想通貨用語としての「半減期」とは、マイニングの報酬が、ある時点と比べて半分になる時期のことを意味します。

たとえばビットコインは通貨の総発行量に上限が定められています(2,100万BTC)。この通貨は、最初からすべて流通しているわけではなく、マイニングにより、まるで金脈を発掘するかのように新しく発行されていきます。そして、この発掘される通貨の量は、毎回一定なものではなく、どんどん減少していくのです。

具体的には、2008年、ビットコインの流通が始まった最初の頃は50BTCがマイニングにより発掘されていました。しかし、4年後の2012年には、マイニングにより発掘された額は当初の半分の25BTCとなりました。そして、さらに4年後の2016年には、これがさらにその半分の12.5BTCとなります。このとき、「1回目の半減期は2012年」、「2回目の半減期は2016年」と表現します。

ところで、なぜ半減期を設定する必要があるのでしょうか。それは、通貨の流通量をコントロールし、希少性を高め、仮想通貨の価値を上げるためです。ただし、すでに発行上限すべてが発行されているリップル(XRP)やイオス(EOS)などの仮想通貨には、半減期という概念はありません。

カタパルト

一般用語としての「カタパルト」は、航空母艦から航空機を射出するための装置を意味しますが、仮想通貨用語における「カタパルト」とは、仮想通貨ネム(単位:XEM)のアップデートのことを意味します。2017年から、段階的にリリースされています。

このアップデートにより、1秒に3,000トランザクション以上の処理を可能とする処理能力の改善や、トランザクションに対するリアルタイムなビッグデータ分析を可能とする機能、アクセス権限管理機能などが実装される予定となっています。

【参考】mijin-v.2Catapultwhitepaper.pdf

ガチホ

ガチホとは「ガチでホールドする(本気で保有する)」という意味で、投資におけるスラングです。市場価格の上下に関わらず、長期保有する行為を意味します。その仮想通貨が長期的に値上がりすると判断し行う投資行為です。仮想通貨のみならず投資用語として浸透している言葉です。

ちなみに「ガチホ=長期保有」自体は特に真新しい投資方法ではなく、むしろ投資の基本スタンスとも呼べる方法です。「投資の神様」とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏は優良企業の株を長期保有すること資産を増やしてきましたが、これもいわば「ガチホ」にあたります。

損切り

損切りとは投資用語で、保有している株や仮想通貨の資産価値が減少している際に、将来のさらなる損を回避するために売却する行為を意味します。

たとえば、資産を購入した際と比べ現在10万円の損をしているとして、将来さらに価値が減り、20万、30万……と損が大きくなることを予測したとします。その際、現在の価格で資産を売り、10万円の損を確定させた方が、損失が少なくて済みますよね。このように、損を確定させ、将来の大損を避けようとする行為が「損切り」なのです。

ロング

ロングとは投資用語で、仮想通貨取引において「買い」から入った状態のポジションを意味します。自分が安いと思う値段で仮想通貨を購入し、値上がりを待ち、値が上がった段階で仮想通貨を売却し利益を得る方法です。

ショート

ショートとは「空売り」を意味する投資用語です。仮想通貨取引において「売り」から入った状態のポジションを意味します。仮想通貨の値が高いときに借りて売り、値が安くなったら買い、借りた分を返します。値段が高いときに売れた価格と、値段が安いときに買った価格に生まれる差を利用し、利益を得る方法です。

アービトラージ

アービトラージとは投資用語で、「裁定取引」とも呼びます。仮想通貨取引所間における、仮想通貨の価格の差を利用し儲けようとする方法です。

たとえばビットコインが安く取引されている仮想通貨取引所で購入し、高い価格で取引されている仮想通貨取引所で売却することで、利ざやを稼ぐ行為を意味します。

アービトラージのメリットは、ローリスク・ローリターンな投資ができること。一方デメリットとしては、その分しっかり儲けるには多額の初期費用が必要であることや、仮想通貨の送金を行っている間に価格が変動し、ねらったように儲けが得られない可能性があることが挙げられます。

スプレッド

スプレッドとは投資用語で、株や仮想通貨などを取引所で売買する際に発生する、売値と買値の差額を意味します。たとえばある仮想通貨取引所で、ビットコインの売値が1,150,000円、買値が1,151,000円だったとします。この価格差1,000円がスプレッドです。

アービトラージをねらう場合に、スプレッドを越える価格差が仮想通貨取引所間になければ儲けが得られません。スプレッドの大きさが、アービトラージの難しさの一要因でもあるのです。

用語を覚えればビットコイン投資がもっと楽しくなる

ビットコインを始めとする仮想通貨が難しく感じるのは、用語がわかりづらいというのがひとつの原因だと思われます。でも覚えてしまえば関連ニュースや記事がよく理解できますし、ますます興味も深まることでしょう。

ハードフォークやソフトフォークといった技術に関する用語は、「仮想通貨投資をするだけなら覚えなくていいのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

たとえば、ハードフォークで仮想通貨が分裂した場合、新しく誕生した仮想通貨のコイン(分裂コイン)が無料でもらえることがあるため、投資をされている方にも大いに関係があります。ハードフォークやソフトフォークで仮想通貨の利便性が改善されれば価値が上がる可能性もあるので、投資をされる方も技術的な用語を覚えておいた方がよいでしょう。

おわりに

最後までお読みいただいた方は、仮想通貨用語に対する苦手意識が少しは克服できたのではないでしょうか? 知識を蓄えた上で仮想通貨関連のニュースや記事を読んでみると、より理解が深まるかと思います。

仮想通貨の情報収集をするなら、今回解説した用語はぜひ覚えてくださいね。

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