ブロックチェーン企業ConsenSys(コンセンシス)は16日(木)のプレスリリースで、仏LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)グループ、マイクロソフトと提携し、消費者が製品の真贋証明などの検証を可能にするブロックチェーン基盤のプラットフォームを構築すると明らかになりました。
このプロジェクトのシステムは「オーラ(AURA)」として2019年3月に発表され、「強力な商品追跡サービスで、ラグジュアリー・ファッションなどの高級ブランドを扱う業界全体に貢献する」ように設計されています。オーラは、米大手銀行JPモルガン・チェースが主導する、仮想通貨イーサリアム(ETH)基盤のスマートコントラクト・プラットフォーム「クオラム(Quorum)」をベースとしており、マイクロソフトのクラウドサービス「アジュール(Azure)」上で動作しています。
オーラプロジェクトの開発は3年以上前に開始されており、ルイヴィトンにとって、オーラプロジェクトはトレーサビリティプログラム(トラック&トレース)の集大成です。
オーラでは、分散型元帳に保管されている全製品に関する固有情報を調査可能となっており、顧客はブランド公式アプリを使用することで、その由来に関して詳細を記載した証明書を入手できます。
ブロックチェーンテクノロジーは、消費者に透明性を保証し、製品の出所に関する詳細を提供します。
オーラチームは、最終的には競合他社高級ブランドにも使用され、オーダーメイドサービスや、顧客ロイヤルティの強化などが可能になることを目標としています。
コンセンシスのマネージング・ディレクター、Ken Timsit (ケン・ティムシット)氏は、次のように付け加えました。
「オーラは、高級品産業にとって画期的な技術革新だ。各ブランドの利益、品位、プライバシーを保護しながら、高級品業界全体に貢献する取り組みについて、LVMHと協力していることを誇りに思っている。」
この記事の翻訳元
AURA_ConsenSys_Press-Release_May-16-2019-2.pdf