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主要な仮想通貨の種類9個の特徴を比較~最適な仮想通貨を選ぶための基礎知識~

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仮想通貨が盛り上がりを見せている現在、その種類は増え続けています。一方、あまりにも数が多いため、「どの仮想通貨を押さえておけばいいのかよく分からない」という方も多いことでしょう。

そこで本記事では、主要な仮想通貨の種類9個の特徴を比較解説します。最適な仮想通貨を選ぶための基礎知識として、これから紹介する仮想通貨の特徴を抑えておいてください。

仮想通貨の種類は1,000以上

現在、世の中には1,000種類以上の仮想通貨があるといわれています。正確な数は不明ですが、ビットコインやイーサリアム、リップルといった主要な仮想通貨から、マイナーな仮想通貨まで種類はさまざまです。

さらに、2017年8月1日にはビットコインキャッシュが、2017年11月13日にはビットコインゴールドが新たに登場するなど、ビットコインのハードフォーク(後ほど詳しく解説)で生まれた仮想通貨もあります。

ビットコインとアルトコイン

仮想通貨といえばビットコインが有名ですが、それ以外にも仮想通貨はたくさんあります。イーサリアム、リップル、ライトコイン、モネロ、ダッシュ、ネムといった仮想通貨も有名です。

これらのビットコイン以外の仮想通貨は「Alternative Coin(代替コイン)」、略して「アルトコイン(Altcoin)」と呼ばれます。「ビットコインの代わり(代替)になるコイン」という意味で、それらの仮想通貨を総じてアルトコインと呼ばれることが多いです。

ビットコインは決済完了までに10分かかる、総発行量の上限が2,100万枚(正確には20,999,999.9769BTC)と決まっている、アドレスが長くて間違えやすいといった欠点があります。

アルトコインはそうしたビットコインの欠点を補う形で誕生したものが多く、まさに代替といえるでしょう。

また、ビットコインよりも価格が安いということで注目されており、これから伸びそうなアルトコインを保有するのもひとつの投資戦略です。

ハードフォークとソフトフォーク

仮想通貨の種類を解説する前に、フォーク(分岐)を解説します。フォークを分かっておくと、仮想通貨の理解がより深まるでしょう。

フォークはブロックチェーンが分岐することで、「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」の2種類が存在します。

ハードフォークは、それまでの仕様を無視して新しい仕様を適用させる分岐の方法です。ハードフォークを行うと旧仕様との互換性がなくなるため、旧仕様の仮想通貨とは全く別物の仮想通貨となります。

後ほど紹介する、ビットコインキャッシュやビットコインゴールドは、ビットコインからのハードフォークで生まれました。

対してソフトフォークは、旧仕様を引き継いだ上で新仕様を適用する分岐の仕方です。ソフトフォークはハードフォークと違って、旧仕様と互換性があります。

代表的な仮想通貨の比較

Bitcoin(ビットコイン)

ビットコインは、仮想通貨の代表ともいえる存在です。2009年に運用が開始され、2010年5月22日に初めて実際のピザ屋でビットコイン決済が行われました。

2010年5月22日時点では1BTC0.5円だったのが、2017年8月には1BTC40万円台に、2017年11月には1BTC80万円台まで高騰しています。

価格は変動するため、今後ビットコインの価値が上がるか下がるかは分かりませんが、他のアルトコインと大きな差をつけている状況です。

先ほど少し触れましたが、ビットコインは発行上限が2,100万枚(20,999,999.9769BTC)とあらかじめプログラムで決められており、それ以上は発行されない仕様になっています。原理上、インフレが起きないように発行上限が定められており、誰かが自由に供給量を増やしたり減らしたりすることはできません。

ビットコインはマイニングによって新規発行されていきますが、2,100万枚に達したら新たに発行されなくなります。ただし、発行され尽くされるのが2,140年頃といわれているので、すぐに上限に達するわけではありません。

ビットコインが注目される前は一般家庭のコンピューターでも十分マイニングができました。

しかし現在は、参入するマイナーが増えたことで競争が激化しており、高性能なコンピューターが必要となっています。また、マイニングには膨大な電気代がかかるので、赤字にならないよう注意しなければなりません。

さらに、企業がビットコインマイニングに参入してきているため、個人で参入するのは難しい状況です。個人が中途半端に投資をしても赤字になるリスクがあるので、それならクラウドマイニングに投資するほうがよいかもしれません。

Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)

ビットコインキャッシュは、2017年8月1日にビットコインからのハードフォークで生まれた新しい仮想通貨です。通貨単位略は主にBCHが使われていますが、BCCと表記している取引所もあります。ビットコネクトの通貨単位もBCCなのでややこしいですが…。

ビットコインキャッシュはハードフォークによって生まれた仮想通貨です。同じビットコインという名を関してはいるものの、ビットコインとは異なる仮想通貨と考えてください。

1ブロックのサイズがビットコインの8倍になり、ビットコインよりも送金手数料が安くなった点が特徴として挙げられます。

Bitcoin Gold(ビットコインゴールド))

ビットコインゴールド(略称・BTG)は、2017年10月24日にビットコインからハードフォークし、2017年11月13日に正式にリリースされた新しい仮想通貨です。ハードフォークによって誕生した仮想通貨であるため、ビットコインとは別物になります。

ビットコインゴールドは、マイニングの裏技的な技術である「ASICBoost(エイシックブースト)」を使えなくすることにより、市場のシェアの分散を図っています。

簡単にいうと中国のマイニンググループが「ASICBoost」を使ってマイニング速度を上げていました。しかし、そのままでは利益の独占につながるため、使用不可にしたというわけです。

またビットコインゴールドは、本家ビットコインが使用しているマイニングアルゴリズム「SHA256」から「Equihash」に変更することにより、採掘難易度を低下させています。これも、高性能なコンピューターを使ってマイニングを行うグループが利益を独占しないための措置です。

ビットコインキャッシュでは、一般的なコンピューターでもマイニングができる仕様となっています。具体的にいうと、GPU(画像処理を行うプロセッサ)を使ってマイニングが可能であるため、必ずしも高性能なコンピューターを必要としません。

ただし、ビットコインキャッシュのマイニングには大量の電力を要するため、電気代をふまえて利益が出るか計算しておきましょう。

Ethereum(イーサリアム)

イーサリアム(通貨単位・ETH)は、2014年7月に販売が開始された仮想通貨で、2017年11月時点での時価総額は2位です。ビットコインの次に有名な仮想通貨で、両者はよく比較されます。

厳密に言うと、イーサリアムはプロジェクト名で、「Ether(イーサー)」が仮想通貨名です。仮想通貨自体をイーサリアムと呼ぶ人も多いですし、本記事でもイーサリアムと呼称しますが、正しくはイーサリアム=プロジェクト名であることを覚えておいてください。

イーサリアムの最大の特徴は、ブロックチェーン上で契約をブログラム化する「スマートコントラクト」という仕組みにあります。これは「コントラクト(契約)」を「スマートに行う」ためのプロトコルで、契約の条件確認や履行などを自動的に実行してくれる仕組みです。

スマートコントラクトはブロックチェーンが生まれる前にあった概念で、契約を自動化することで決済期間の短縮や不正防止、コスト削減といった効果が期待されます。

Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)

イーサリアムクラシック(通貨単位・ETC)は、イーサリアムからハードフォークして生まれた仮想通貨です。

イーサリアムクラシックが生まれたのは、イーサリアムを使用して開発された仮想通貨「THE DAO」がハッキング被害に遭い、約65億円が盗まれた事件が起こったことに端を発します。

この問題を解決するために、イーサリアム開発チームはハードフォークを行うことで不正送金された仮想通貨を無効化しました。

しかし、この措置を中央管理的な介入であるとして反発した一部のコミュニティがハードフォークを拒否し、セキュリティが強化されたイーサリアムクラシックが生まれました。

THE DAOがハッキング被害に遭ったことから、イーサリアムクラシックでは安全性を重視して開発されています。イーサリアムとの違いは、「安全性の高さ」にあるといえるでしょう。

イーサリアムと比べると知名度も時価総額も低いですが、「Poloniex」をはじめとする海外の大手取引所がイーサリアムクラシックの取り扱いを開始したことにより、徐々に知名度を上げてきています。

Ripple(リップル)

リップル(通貨単位・XRP)はGoogleが出資したことでも知られる仮想通貨で、ビットコインやイーサリアムに次いで人気があります。正確にはリップルは社名で、仮想通貨名がXRPです。

ビットコインが決済完了までに約10分かかるのに対し、リップルはわずか数秒で済みます。決済のスピードが圧倒的に早く、手数料が安いのが特徴です。

ビットコインがマイニングでコインが新規発行されるのに対し、リップルでは「World Community Grid」と呼ばれる研究開発に貢献することでXRPが発行されます。

また、XRPは利用するたびに消滅する仕組みとなっているため、価格変動がしにくい安定感のある仮想通貨であることも大きな特徴といえるでしょう。

東京三菱UFJ銀行が2018年からリップルネットワークを使った国際送金を開始するなど、メガバンクをはじめ国内56銀行がリップルを使った送金サービスの参加を表明したことにより、日本でも注目度が上がっています。

Litecoin(ライトコイン)

ライトコイン(通貨単位・LTC)は、「第2のビットコイン」と呼ばれている仮想通貨です。ビットコインから派生した仮想通貨で、「ビットコインが金なら、ライトコインは銀を目指す」というコンセプトを掲げています。

ライトコインの特徴は、ビットコインと比べて発行量が約4倍で、決済完了にかかる時間は約4分の1であるという点です。ビットコインは決済完了に約10分かかりますが、ライトコインは約2.5分で済みます。

ライトコインは、元Googleのエンジニアであったチャーリー・リー氏が2011年10月7日に公開しました。チャーリー・リー氏はそれまで務めていたCoinbase社のエンジニアリング・ディレクターを辞任し、ライトコインの開発に専念することを2017年6月に発言しています。

今後の開発によって進化が期待できる仮想通貨であるといえるでしょう。

Dash(ダッシュ)

ダッシュ(通貨単位・DASH)は、匿名性と取引スピードの速さが特徴の仮想通貨です。元々はDarkcoin(ダークコイン)という名称で2014年にスタートしましたが、2015年にDASH(ダッシュ)に改称されました。

ダッシュでは「Darksend」というトランザクション形式を採用することにより、高い匿名性を実現しています。ビットコインも匿名性が高いですが、口座残高や取引履歴を公開することにより透明性が高いことも特徴です。

対してダッシュは匿名性を重視しているため、ビットコインのような送金の追跡はできません。ですので、ビットコインより匿名性が高いことがダッシュの大きな特徴となっています。

ダッシュの決済完了にかかるスピードは、わずか4秒です。ビットコインが約10分かかるので、取引スピードの速さは段違いとなっています。

Monero(モネロ)

モネロ(通貨単位・XRM)も匿名性の高い仮想通貨で、2014年4月18日に販売が開始されました。

モネロでは「CryptoNight」と呼ばれるアルゴリズムを採用しており、「リング署名」という技術によって送金時の匿名性を高めています。「リング署名」は、グループ内でまとめて署名することで署名元を特定しにくくする技術です。

モネロはマイニングの参加者と取引量が少ないことから、マイニングがしやすいといわれています。ただし、モネロの発行上限は1,840万枚と、ビットコインの発行上限2,100万枚より少ないため、マイニングをするなら早めに参加したほうがよいでしょう。

信頼度の高い仮想通貨に分散投資するのが定石

ここまで紹介した仮想通貨はほんの一部で、今後、主要な仮想通貨が入れ替わる可能性も十分あります。ひとつの仮想通貨に集中して投資した場合、価格の下落によって大きな損失が発生することもあるでしょう。

リスクを回避するには、信頼度の高い仮想通貨に分散投資するとよいでしょう。分散投資はいわば投資の定石で、仮想通貨も例外ではありません。

いまはビットコインが主流になっていますが、ハードフォークによって生まれたビットコインキャッシュやビットコインゴールドが台頭してくる可能性もあります。仮想通貨ごとの特徴をふまえ、どれに投資するかよく検討してくださいね。

ただし、突然大暴落する恐れもある

2017年12月から2018年1月の間は仮想通貨が全体的に大暴騰しました。しかしコインチェックの580億円相当のNEM(ネム)流出事件などが起きて、仮想通貨が全体的に大暴落したというケースを考えると、突然の大暴落の可能性を秘めています。

突然の大暴落は仮想通貨だけにとどまらず、株式やFXや不動産など投資関連の分野に言えることです。

大暴落によって大きな損失を被るユーザーは数多く存在するのは説明するまでもありません。この暴落によって、仮想通貨バブルは終わりだと考えるユーザーは数多くいると思われますが、実は持ち直しつつあります。

根拠となっているのが、ビットコインの価格です。今年で一番大暴落したのは2018年2月で、60万円台にまで大暴落しています。現在は70万円台に上昇していますが、それでも暴騰した当時と比べたら安いです。

その大暴落を恐れて、価格変動がない日本円に換金するという行為は適切だと考えられますが、海外取引所の場合だとそうはいきません。

海外取引所の多くが法定通貨を扱っておらず海外取引所で扱う仮想通貨を購入する際、日本の取引所で仮想通貨を購入して指定の海外取引所に送金してから、その仮想通貨で仮想通貨を購入する手順を踏まなければならないからです。

しかし法定通貨と連動する仮想通貨であれば、値動きがほとんどないので安全であります。その仮想通貨とは、Tether(テザー)です。Tetherはアメリカドルの価値と連動しているので、価値はアメリカドルとほぼ同じに保てます。

海外取引所を利用する場合、仮想通貨が全体的に大暴落し始めたら、Tetherに換金して暴落から逃げることができることを覚えておきましょう。

ビットコインとアルトコインの連動性

ビットコインとアルトコインは連動しています。そのひとつは、ビットコイン建てでアルトコインを購入していることにあるからです。海外取引所で扱う仮想通貨を購入するとき、仮想通貨を国内取引所から送金しなければならないことを説明しましたが、その仮想通貨の多くがビットコインとなります。

例えば、ビットコインとイーサリアムが連動しているとしましょう。ビットコインでイーサリアムを購入したとしても、仮想通貨全体が大暴落または大暴騰しても、価格がほとんど変わりません。

なぜかというと、仮想通貨市場から見て、法定通貨自体の価値はほとんど変わらないので、CoinMarketCapやCoinGeckoなどに記載されている仮想通貨の価格の多くが法定通貨の価値を合わせて計算しているからです。

もうひとつは、ビットコインドミナンスにあります。ビットコインドミナンスとは、ビットコインが仮想通貨市場でどれくらいシェアまたは支配しているかを示すというものです。

グローバルチャート | CoinMarketCap:グローバルチャート | CoinMarketCap

ビットコインドミナンスのチャートが掲載されているサイトですが、そのチャートをご覧ください。

2017年12月に仮想通貨が全体的に暴騰したのですが、その時期を見てみると、50~60%のビットコインドミナンスを維持している一方、仮想通貨が全体的に大暴落した時期は2018年1月下旬から現在のチャートを見ますと、30~40%となっています。

早い話をまとめると、その50~60%に回復して維持し続けると、仮想通貨が全体的に大暴騰するのではないかと考えられるでしょう。

稼ぐためには情報が重要となる

仮想通貨の分野に限らず、すべての投資分野にも言えることですが、継続的に稼ぐためには、投資する予定の仮想通貨に関する情報収集を徹底しなければならないことが重要となります。

投資において情報は世界最強の武器と言っても過言ではなく、「情報を制する者は投資を制する」という声があるほどです。

仮想通貨の場合だと、ユーザーの多くがTwitterを活用して情報収集しています。対象の仮想通貨に関するニュースやイベントなどの情報が、逐一Twitterに公開されているからです。

日本経済新聞など大手新聞社やニュースメディアから、仮想通貨に関する情報を発信しているので、こちらも忘れずに仮想通貨の情報を参考にしましょう。

おわりに

仮想通貨ごとの特徴はおわかりいただけたでしょうか?ひとくちに仮想通貨といっても仕組みはさまざまで、いわば一長一短があるというのが正直なところです。

新しい仮想通貨もどんどん誕生しているので、情報収集も投資で勝つために必要となります。本記事で紹介した仮想通貨は最低限おさえておき、他の仮想通貨の特徴も調べてみてくださいね。

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