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【IBM】暗号通貨のカストディサービス開始

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ニューヨーク州本拠地の投資企業Shuttle Holdings(シャトル・ホールディングス)は今月中に、世界有数のIT企業IBM(アイ・ビー・エム)が独自で開発した「プライベート・クラウド(DASC)」と「暗号化技術」を用いた仮想通貨カストディのβ版を開始します。

 

シャトル・ホールディングスの主席投資責任者を務めるBrad Chun(ブラッド・チュン)氏は取材に対して、自社のセルフ・カストディサービスは「銀行や仲介業、信託カストディアンや大口個人投資家など」のユーザー層をターゲットしていると述べました。

 

「今月中には、一部のクライアントを対象としたソフトローンチを予定しているが、β版ではあるため、一般の方にはまだリリースしていません」と付け加えました。

 

またチュン氏2月のIBM主催のテックカンファレンス「Think 2019」(シンク2019)にて、今回のサービスについても紹介を行いましたが、IBM独自の「デジタル・アセット・カストディ・サービス(DASC)」に関するプレゼンから、IBMは金融機関・個人に向けた仮想通貨の保管サービスにおける提供開始を語ってるいるため、今後より多くの金融機関がプライベートキーをより簡単かつ安全に管理できるよう、IBMがソリューションを講じていることが見られています。

 

IBMはブロックチェーン・仮想通貨関連事業の推進としてハイパーレッジャーの開発や、ステラ財団との協業など積極的な姿勢を見せており、機関投資家などの参入に非常に良い条件となるでしょう。

 

IBMのクラウドソリューション“Z As a Service” (ゼッド・アズ・ア・サービス)のディレクターであるRohit Badlaney(ロヒット・バッランニー)氏は、デジタル資産のカストディサービス(DACS)時代の到来について語りました。

「IBM独自の暗号化能力であるLinuxONE(リナックスワン)を採用していることで、デジタル資産カストディサービスは広く普及することが期待できる。またこれまで提供されてきたサービスの中で最も安全なプラットフォームとして差別化が期待できるだろう。」

コールドウォレットとは異なる保管方法

 

シャトル・ホールディングスとIBMが提供するカストディサービスはプライベートキーがネットワークに未接続の状態でデバイスの中に保管される従来のコールドウォレットとは大きく違うといいます。

 

インターネットから完全に切り離されている従来のコールドウォレットは攻撃を劇的に減らす最良の方法と考えられていますが、技術的観点からみると矛盾している点があるとのことです。

 

チュン氏には次のように述べています。

 

「企業は顧客と繋がり顧客のデータや資産をいつでもすぐに利用可能な状況でなおかつ安全な環境を維持したいと考えています。資産をコールドウォレットから取り出す手間は大きな負担になるのです。」

 

IBMのクラウドソリューションによりシャトルは、コールドウォレットより安全とまではいかなくとも、安全でよりシンプルなシステムを構築したとのことです。

 

つまり、デジタルキーを保護管理する鍵付きボックスのような役割を果たすハードウェアセキュリティモジュール(HSM)上にシステムを構築したとのことです。

 

「セキュリティと効率性の間には常に葛藤がありますが、我々は従来のコールドウォレットを採用せず、代わりに緊急時の復旧用バックアッププロセスを使用し、このバックアップデータによってプライベートキーを複数の層で暗号化して保管しています。」

 

この記事の翻訳元

IBM Quietly Enters Crypto Custody Market With Tech Designed for Banks – CoinDesk

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