仮想通貨の基礎知識

いったい世界中に仮想通貨の種類は何種類あるのか、徹底調査!その数は100万を超える!?

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この記事をご覧の皆さんは、仮想通貨の種類をいくつ思い浮かべられますか? ビットコイン、イーサリアム、リップル、モネロ、モナコイン、ビットコインキャッシュ……、いわゆる「有名な通貨」でさえ、その数は十数種~数十種にも及びます。

では、この世界に存在する仮想通貨はいったいいくつなのでしょうか。
100種類くらい? 1,000種類くらい? いやいや、1万を超えているのでしょうか?

まず初めに結論から言ってしまうと、仮想通貨の種類は世界中で数百万種類に及ぶと言われています。もちろんその中には上で述べたような有名通貨から、誰も見向きもしない通貨まで勢ぞろい。

それでは、なぜこれほどまでに仮想通貨の種類は多いのでしょうか? 今回は仮想通貨の種類の多さについて、その細かい内訳や理由について徹底調査してみました!

「CoinMarketCap」に登録されているのはおよそ2,000種類

まず初めに、仮想通貨の種類はいったいいくつなのか、もう少し詳しく見ていこうと思います。

今回最初に調査したのは、世界中の仮想通貨を取りまとめてランキング形式にしている、「CoinMarketCap」という仮想通貨ユーザー必見のサイト。すると、そこにはなんと「Cryptocurrencies: 2093」という文字が躍っていました。

つまり、今現在CoinMarketCapに登録されている仮想通貨はおよそ2,000種類ということ。しかも、これは「現在その流通が確認されている通貨」のみを算出した数なのですから驚きです。

また、これらの仮想通貨の時価総額を累計すると、なんと1,200億ドルにも及ぶのだとか。これは日本円にすると12兆円ほどになります。

ちなみに、東京スカイツリーの建設費用がおよそ400億円と言われていますので、もし世界中の仮想通貨を全て手に入れることができればスカイツリーが300本建てられる計算になります。なんだか途方もない額ですね。

仮想通貨は世界中で数百万種類!?

しかし、ここで一つの疑問が生じます。CoinMarketCapに登録されている仮想通貨が「現在流通を確認しているもの」だけならば、実際世界中に存在する仮想通貨の種類はどのくらいになるのでしょうか?

その問いの答えは、日本仮想通貨交換業協会が2018年4月に公開している資料「仮想通貨取引についての現状報告」に書いてありました。なんとこの資料によれば、全世界に存在している仮想通貨は各種トークンを含めると、およそ数百万にも上るというのです!

ここからは、代表的な仮想通貨の概要を紹介します。

Bitcoin(ビットコイン)

Bitcoin(ビットコイン)は2009年に本格的に誕生した仮想通貨で、単位はBTCです。時価総額や流通額はともに1位で、名実ともに仮想通貨の王様と言っても過言ではありません。「仮想通貨といえばビットコイン」と認識されている方も多いのではないでしょうか。実際、仮想通貨の中でビットコイン以外のコインを「アルトコイン」と呼びます(「アルト」とは「Alternative」の略で「代替の」という意味)。

Ethereum(イーサリアム)

Ethereum(イーサリアム)は、ビットコインに続く時価総額を誇る仮想通貨で、単位はETHです。主な特徴は、ビットコインと異なり発行枚数に上限がないこと、スマートコントラクト機能が実装されているため安全で高速かつ低コストで取引ができること、およびプラットフォーム型であり企業などが独自トークンを発行できることです。

Ripple(リップル)

Ripple(リップル)は、ビットコイン、イーサリアムに続く時価総額3位の仮想通貨で、単位はXRPです。

ビットコインの運用開始は2009年ですが、リップルは2005年から運用が開始されています。知名度や注目度からリップルも一括りに「アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)」と呼ばれてしまいますが、本来はビットコインよりも古い、歴史ある仮想通貨なのです。

大きな特徴は、取引の仲介を行う「ブリッジ通貨」として機能していること。ドルやユーロはもちろん、他の国のマイナーな法定通貨や、ビットコインなどの仮想通貨において、交換の橋渡しを行います。リップルが橋渡しを行うことで、直接通貨同士を交換するよりも、安い手数料でスピーディに交換できるのです。

Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)

Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)は、ビットコインのハードフォークにより生まれた仮想通貨で、単位はBCHです。

ビットコインには取引が増加したため、これまでの1ブロック1MBの区切りでは処理が追いつかなくなる問題がありました。この問題を解決するため、1ブロック8MBに拡張し、短時間で多くの取引を行えるようにしたのがビットコインキャッシュです。

上記のように仕様が異なるため、ビットコインキャッシュは、ビットコインと互換性はありません。全く別々の仮想通貨と考えてください。

Litecoin(ライトコイン)

Litecoin(ライトコイン)とはGoogleの元エンジニア、チャーリー・リー(Charlie Lee)氏によって開発された仮想通貨で、単位はLTCです。

ビットコインを元に開発されたため、基本的な機能や仕組みはビットコインと同様ですが、ビットコインの弱点であった取引速度の遅さを改善しています。具体的には、ビットコインは取引の処理に10分ほどかかりますが、ライトコインでは2分半ほどで済みます。また、発行上限枚数は8,400万で、ビットコインの上限である2,100万の4倍となっています。

Ether Classic(イーサリアムクラシック)

Ether Classic(イーサリアムクラシック)は、イーサリアムのハードフォークにより生まれた仮想通貨で、単位はETCです。

発祥のきっかけは2016年に起きた、「DAO事件」と呼ばれるハッキング事件です。イーサリアム(ETH)が360万、当時の65億円相当の額を盗まれてしまったこの事件。対処の方法として、イーサリアムはブロックチェーンを分岐し、ハッキングをなかったことにする、という決断をしました。

しかし、この意思決定が中央集権的だとし、「自律分散型を目指す本来の理念と異なる」と主張した一部のコミュニティメンバーが反発。これらメンバーにより、イーサリアムから分岐し生まれたのが「イーサリアムクラシック」です。

NEM(ネム)

NEM(ネム)は2015年3月31日にリリースされた仮想通貨で、単位はXEM(ゼム)です。「New Economy Movoment」の頭文字を連ねたもので、その名の通り仮想通貨を通じた新しい経済の創出を目指しています。

大きな特徴は、ビットコインなどが採用しているPoW(Proof of Work)という取引承認システムではなく、PoI(Proof of Importance)という方式を採用していること。これにより、PoWと異なり、マイニング(正確にはハーベスティング)に必要な電力消費を抑えることができます。

MONAcoin(モナコイン)

MONAcoin(モナコイン)は日本で初めて誕生した仮想通貨で、単位はMONAです。「モナー」という、「2ちゃんねる」で有名なキャラクターをモチーフに作られていますが、2ちゃんねるは開発には関係していません。完全分散型で運営されています。

ライトコインをベースに開発されており、取引速度はビットコインやライトコインよりも速いことが特徴です。また、コンテンツの閲覧者が製作者に対し仮想通貨でお金を払う「投げ銭」に対応しています。

DASH(ダッシュ)

DASH(ダッシュ)は匿名性と取引速度の速さが特徴の仮想通貨で、単位はDASHです。2014年にリリースされた時点では「Darkcoin(ダークコイン)」という名称でした。

処理速度に優れ、ビットコインが約10分かかる取引を、ダッシュでは数秒で行うことができます。また、現金のように、しかも1セント未満の超少額取引も可能にすることをコンセプトに開発されており、特にハイパーインフレが起きているような地域で人気があります。

Monero(モネロ)

Monero(モネロ)は匿名性の高さを特徴とする仮想通貨で、単位はXMRです。匿名性の高さの背景には、独自の「ワンタイムリング署名」という技術があります。「リング署名」という技術にワンタイムキーを組み合わせ、取引の追跡を困難にしているのです。

また、ビットコインと比べて取引スピードが速く、ビットコインでは10分必要な決済が、モネロでは2分ほどで可能です。また、マイニングもビットコインと比べ容易に行うことができます。他の仮想通貨と同様、ビットコインの様々な問題点をクリアしたアルトコインであると言えるでしょう。

Lisk(リスク)

Lisk(リスク)は2016年にリリースされたプラットフォーム型の仮想通貨で、仮想通貨の単位はLSKです。

特徴は、「サイドチェーン」という概念を採用していることです。通常のブロックチェーンではメインチェーン上で処理を行っていきますが、リスクの場合はメインチェーン上で処理しきれなかったトランザクションをサイドチェーン上で行うことができます。これにより、メインチェーンのみで処理するよりも高速で取引を行うことができるのです。

また、プログラミング言語にJavascryptを採用しているため、多くの人が開発に参入しやすいことも、大きな特徴です。新機能の実装を柔軟に行うことを可能としています。

Zcash(ジーキャッシュ)

Zcash(ジーキャッシュ)は匿名性の高い仮想通貨で、米銀行大手のJPモルガンと提携したことで話題にもなった仮想通貨です。単位はZECです。ビットコインに準じ、最大発行数を2,100万とし、PoW(Proof of Work)方式を採用しています。

最大の特徴は、「ゼロ知識証明」という独特の匿名技術を有していること。「誰が誰にいつ、いくら送金したか」という取引情報を完全非公開で証明できます。これにより、セキュリティに優れた取引を可能にしているのです。

Factom(ファクトム)

Factom(ファクトム)とは、ブロックチェーンにより改ざんが不可能な書類管理を実現するプラットフォームです。このプラットフォーム上の利用料として取引されるトークンは「Factoid」と呼ばれ、単位はFCTとなっています。このFactoidが仮想通貨取引所で取引されており、ビットコインのみで購入することができます。

Factoidの価値は、ファクトムの書類管理プラットフォームとしての成長に比例すると考えられます。今後ファクトムを通じたブロックチェーン技術が企業監査や医療の記録、資産の登記や金融システムなどに普及することで、Factoidの価値も上がり、大きな利益を手にすることができるかもしれません。

なぜこんなに仮想通貨が多いのか?

ですが、当然数百万もの仮想通貨が世界で取引されているはずもなく、CoinMarketCapのデータからどんなに甘く見積もっても、せいぜい世界中で取引されている仮想通貨は1万種類が良いところ。

では、なぜこんなにも仮想通貨の種類が存在すると見られているのでしょうか。その答えのキーワードとなるのが、「仮想通貨プラットフォームの存在」、そして「トークン」です。

というのも、世の中にある仮想通貨プラットフォームの中には、ユーザーが手数料を払うことで独自のトークンを発行できるという機能を持ったものが存在するのです。これこそ、仮想通貨の種類の数が莫大なものとなっている理由だと言えるでしょう。

ちなみに「仮想通貨」と「トークン」の違いは、簡単に言ってしまえば「ブロックチェーンの基軸となるものか、そこから派生するものか」というもの(正確な説明は小難しくなるのでここでは省略します)。基軸となる通貨を作るのは難しいものの、派生のトークンを作るのは案外簡単にできるのですね。

有名な仮想通貨プラットフォームとしては、「Counterparty(カウンターパーティー)」「Etherium(イーサリアム)」「Waves(ウェーブス)」などが挙げられます。これらのプラットフォームは、企業の資金調達(ICO)などにもよく用いられるのだとか。

それにしても、数百万という数には驚きですね。全世界ではおよそ50%の人々がインターネットにアクセスできると言いますから、だいたい数百人~千数百人のインターネットユーザーに1人くらいの割合で仮想通貨を作っている計算になります。

ちなみにこれは、サマージャンボで4等以上が当たる確率と同じくらい。こう言ってしまうと、案外数百万という数も、驚くべきものではないのかもしれません。

おわりに

今回は、仮想通貨の種類がどのくらい存在しているのかについて調査してみました。ふだん取引するような通貨の種類は限られていますが、実際には名もなき通貨がたくさんあるのだということをご理解頂けたでしょうか。

今では、(広義で言うところの)仮想通貨を自分で作れてしまうくらいに仮想通貨が普及し、浸透してきている時代になりました。皆さんも仮想通貨取引の合間に、ちょっとした遊びとして仮想通貨を作ってみてはいかがでしょうか?

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