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今後の動向が注目されるビットコインキャッシュとは?ビットコインとの違いを解説

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現在、ビットコインキャッシュ(BCH)やビットコインゴールド(BTG)など、ビットコイン(BTC)の名を冠する仮想通貨が増えています。

しかし、「ビットコインとなにが違うのかよくわからない…」という方は多いのではないでしょうか?たしかに、同じビットコインという名前が付いているので、別モノなのか同じモノなのかも分かりにくいですよね。

そこで本記事では、ビットコインキャッシュの特徴を分かりやすく解説します。最後までお読みいただければ、ビットコインとビットコインキャッシュはどう違うのか、どういった背景で生まれたのか、といった疑問が解けることでしょう。

※「BCH」「BTG」「BTC」は、それぞれの仮想通貨の通貨単位です。

ビットコインキャッシュとは?

ビットコインキャッシュは、ビットコインからハードフォーク(分岐)と呼ばれるもので誕生した新しい仮想通貨です。

多くの方が疑問に感じているのは、「ビットコインとどういった関係にあるのか?」ということだと思いますが、ビットコインキャッシュはビットコインから派生して生まれた仮想通貨となっています。

ハードフォークについては次項で詳しく解説しますが、ビットコインキャッシュはビットコインの名前を冠しているものの、互換性はありません。ですので、それぞれ仕様が異なる”別の仮想通貨”と考えてください。

ビットコインキャッシュとビットコインの関係をたとえるなら、WindowsとMacのようなものです。WindowsとMacは同じパソコン用のOSであるものの、異なるOSであるためそれぞれ別物として扱われます。

WindowsとMacの間に互換性がないように、ビットコインキャッシュとビットコインの間にも互換性がないのです。

ハードフォークとは?


「フォーク(fork)」は「分岐する」という意味の英単語です。食器のフォークの先が分かれているように、仮想通貨がそれぞれ別の方向に分岐すると考えると分かりやすいでしょう。

もともとフォークはソフトウェア開発用語で、互換性のないアップデートをハードフォークと呼んでいます。

仮想通貨におけるフォークにはハードフォークとソフトフォークの2種類があるのですが、ハードフォークも互換性のないアップデートと同じ意味です。

ハードフォークは、その仮想通貨の旧ルールを無視し、新しいルールを適用して永続的に分岐することを指します。

ハードフォークで生まれた仮想通貨は互換性がないため、元の仮想通貨の残高を共有することはできません。

一方、ソフトフォークは、旧ルールと互換性がある仕様変更を指します。厳密にはソフトフォークでも分岐が起こるのですが、一時的な分岐で最終的に収束するため、通常のソフトウェアのアップデートと似たようなものと考えると分かりやすいでしょう。

ソフトフォークでも旧ルールの変更や新ルールの追加が行われるものの、ハードフォークのような永続的な分岐はしません。ソフトフォークでは仮想通貨の分岐が起こらないため、仮想通貨の残高は引き継がれます。

詳しく解説するとややこしくなるので簡単に解説しましたが、ハードフォークが起こると、元の仮想通貨と互換性のない新しい仮想通貨が生まれると理解しておいて問題ないでしょう。

ビットコインキャッシュとビットコインとの違いは?

ビットコインキャッシュは、ビットコインからのハードフォークによって2017年8月1日に誕生しました。ビットコインキャッシュが生まれた背景は、ビットコインが抱えていた問題の解決にあります。

ビットコインキャッシュは、ビットコインのスケーラビリティ問題(容量不足)を解決することを目的にハードフォークで誕生した新しい仮想通貨です。

仮想通貨はブロックチェーンという仕組みを採用しているのですが、それは「台帳」のようなものと考えてください。ひとつひとつのブロックには一定期間の取引データが記録されていて、複数のブロックが鎖のようにつながってブロックチェーンになります。

ビットコインの1ブロックのサイズは1MBですが、ビットコインキャッシュでは8MBに拡張されました。

その理由は、仮想通貨の普及に伴ってビットコインの取引が増加し、1MBの小さいブロックサイズでは処理が追いつかなくなるスケーラビリティ問題が発生したからです。

ビットコインキャッシュでは1ブロックの容量を8MBに増やしたことで、短時間で多くの取引ができるようになりました。

これにより、ビットコインの抱えるスケーラビリティ問題を解決し、決済スピードが向上した点がビットコインキャッシュの最大の特徴といえるでしょう。

しかし、容量が増えるとマイニングに高いマシンパワー(コンピューターの処理能力)が必要となるため、資金を潤沢に持っているマイナーが有利になり、小規模なマイナーは不利になるのではないかと懸念されています。

この点に関しては、次項で解説する採掘難易度を含めてよく理解しておくべき事項と言えるでしょう。

ビットコインキャッシュが再度ハードフォークを実施

2017年11月14日、ビットコインキャッシュは再度ハードフォークを実施し無事成功しました。

通常、ハードフォークをすると分岐が起こりますが、今回のハードフォークの目的は問題として挙げられていたマイニング難易度の調整のためのもので、分岐による新しい仮想通貨の発生は起こっていません。

今回のハードフォークを理解するために、マイニングについて簡単に解説します。

マイニングは「採掘」という意味です。ブロックチェーンでは取引データをブロックに記録するための承認作業が必要となるのですが、それは任意の参加者であるマイナー(採掘者)によって行われています。

マイニングにはコンピューターによる計算処理と多額の電気代がかかるため、タダでというわけにはいきません。

そこでビットコインでは、マイニングの報酬として新規コインを発行しています。マイナーは新規発行されるビットコインを目当てにマイニングに参加する、というわけです。

マイニングには採掘難易度(Difficulty:ディフィカルティ)というものがあり、自動でマイニングの難易度が調整されます。

ビットコインキャッシュでは、最低限のハッシュレート(採掘速度)を維持するために「EDA(Emergency Difficulty Adjustment)」と呼ばれる採掘難易度調整アルゴリズムを採用しているのですが、ある想定外の問題が起こりました。その問題とは、以下のような内容です。

EDAではある一定値でマイニング難易度が自動で上昇下降するのですが、マイナーはビットコインキャッシュの難易度が下がればマイニングをするものの、難易度が上がるとビットコインのマイニングに注力するようになります。

つまり、難易度が上がるとマイナーが減少し、その結果、ビットコインキャッシュの送金詰まり(送金の遅延)が発生してしまうのです。そのため、ビットコインキャッシュはネットワークの不安定さが問題として指摘されていました。

そこでビットコインキャッシュでは、採掘難易度を安定させる「DAA(Difficulty Adjustment Algorithms)」と呼ばれる採掘難易度調整アルゴリズムに変更することにしたのです。

DAAの詳しい解説は割愛しますが、今回のアルゴリズムの変更に伴うハードフォークによって、ネットワークの安定化が期待されています。送金詰まりが解消されれば、今回のハードフォークによるアルゴリズム変更は成功したといえるでしょう。

ビットコインキャッシュの今後の動向


2017年11月現在、ビットコインキャッシュの価格が高騰し、ビットコイン、イーサリアムに次いで3番目に時価総額が高くなっています。価格が高騰している理由のひとつは、2017年11月14日に実施されたハードフォークにあるといえるでしょう。

現在、採掘難易度調整アルゴリズムの変更によってマイニング難易度が下がり、マイナーがビットコインからビットコインキャッシュに移行している状況です。

採掘速度(ハッシュレート)が上昇して送金が反映される時間が早くなることで、問題となっていた送金詰まりの解消が期待されます。

一方、ビットコインはマイナーが減少することで送金詰まりが起きやすくなることが懸念されます。そうなると、ビットコインキャッシュに移行するユーザーやマイナーが増えていくことでしょう。

しかし、まだビットコインキャッシュを使える場所が少ないため、今後どこまで普及するかはチェックしておくべきポイントです。

先述の通り、2つは異なる仮想通貨であるため、ビットコインが使えるお店だからといってビットコインキャッシュが使えるとは限りません。ビットコインキャッシュが普及すれば、使える場所も増えてくるでしょう。

ビットコインキャッシュ以外のハードフォークにも要注目

ビットコインからハードフォークしたのはビットコインキャッシュだけではありません。2017年10月24日にビットコインゴールドがハードフォークで誕生し、同年11月13日に正式にリリースされました。

さらに、2018年1月にはビットコインキャッシュプラスが誕生すると発表されています。このように、ビットコインからのハードフォークにより、今後も新しい仮想通貨が生まれる可能性は十分あるでしょう。

これからビットコインを購入したりマイニングしたりするなら、ビットコインキャッシュ以外のハードフォークにも注目し、こまめに情報をチェックすることをおすすめします。

おわりに

ビットコインキャッシュの特徴はおわかりいただけたでしょうか?ハードフォークを理解しておくと、ビットコインの現状や今後の展望もよく分かるかと思います。

ビットコインキャッシュの今後の展開を予測するために、最新の情報をチェックしておきましょう。また、ビットコインのハードフォークで生まれる新しい仮想通貨も要注目です。

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