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オラクル初となる12のクラウドブロックチェーンアプリケーションは現在稼働中

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数年にわたって繰り広げられた誇大広告とおしゃべりにもかかわらず、実際に稼働中の企業向けブロックチェーンが展開されることはとても稀です。

 

しかし、オラクルによると、その範囲は少し拡大したようです。

 

火曜日、このソフトウェア大手は、同社のクラウドベースのブロックチェーンプラットフォームが昨年7月に稼働して以来、生産を促進するアプリケーションを利用している法人顧客を最大で12社抱えていると報じられました。

 

顧客の中にはGlobal Shipping Business Network (GSBN)と呼ばれる貨物追跡コンソーシアム、卒業証書や職業証明書を共有するChina Distance Education Holdings、紛争鉱石を追跡するCirculor、フランチャイザー間の請求明細書対応向けのソリューションであるSERESが含まれています。

 

オラクルは、稼働段階にある他の顧客としてArab Jordan Investment Bank、Certified Origins、NeuroSoft、TradeFin、HealthSync、OriginTrail、ICS FS、SDK.Finance、ナイジェリア税関の名前を挙げています。

 

以前は、稼働中の主な企業向けブロックチェーンはIBMブロックチェーンを使って構築されたもののみでした。具体的には、貿易金融ソリューションのwe.tradeとFood Trustです(オラクルとIBM両社ともがHyperledger Fablicを利用して自社のブロックチェーンプラットフォームを構築したことは注目に値します)。

 

オラクルのブロックチェーン製品開発グループの統括責任者であるFrank XiongはCoinDeskに対して次のように述べました。

 

「他のベンダーは未だ実験段階にあるでしょうが、我々は実際に顧客を抱えて製品を稼働させています。10から12社が稼働の段階にあると言えるでしょう。」

 

「稼働中」という言葉で、Xiongは、それらのアプリケーションがそれ自体のエンドユーザーを持ち、実際のトランザクションを処理しているということを意味しています。彼は、トランザクション数は顧客によって異なり、そのすべては段階的に増加していると言いました。

 

「始めは、一時間当たりのトランザクションは数百になるだろうと我々は見込んでいました。しかし今では、その大半のトランザクションは一秒あたり数千に増加するだろうと予測しています。」とXiongは述べました。

 

これはペイロードの大きさや送信されたデータの大きさ、ネットワーク上のピアの数にもよると彼は付け加えました。

 

IBMに挑戦

昨年設立されたGBSNコンソーシアムは5つの海運企業(COSCO、CMA CGM、Evergreen Marine、OOCL、Yang Ming)とターミナル運営者(DP World、Hutchinson Ports、PSA International Pte Ltd、Shanghai International Port)をメンバーに含んでいます。

 

そのため、同様に海運企業、運送企業、港湾局からの協力を求めているIBMとMaersk TradeLensの競合となることは明らかです。

 

XiongはGBSNコンソーシアムについて、独立したソフトウェアベンダーでありコンソーシアムをまとめ上げたCargoSmartとオラクルの密接なパートナーシップから発生したものであると述べました。CargoSmartはOOCLの子会社であり、そのためある意味ではIBMやMaerskと同等であると言えます。しかし、彼によればGSBNはより安価に結果を出すことができます。

 

「価格モデルとしては、我々はトランザクションごとに料金を設定します」と彼は言いました。「そのため、新規参入者にとっては魅力的なモデルとなるでしょう。一度設定してしまえば、現時点ではトランザクション手数料はとても安価なものです。」

 

Xiongはまた、TradeLendsの障害として一部のユーザーに見られたような、IPの所有に際して起こり得るすべての混乱を払いのけました。

 

「我々は自社のプラットフォームのためのIPを所有しており、そこにピースを埋め込んでいます」と彼は言いました。「CargoSmartはアプリケーション開発に成功しており、それに基づいてIPを所有しています。」(過去にオラクルのブロックチェーンの顧客として知られていたCargoSmartは、この記事の時点ではコメントの要求に回答していません。)

 

未来のFabric

オラクルのHyperledger Fabricを利用した仕事が好調なのは結構なことですが、このベンダーには、オープンソースプロジェクトへのコードの提供が少ないという非難の矛先が向けられています。

 

これが公平なコメントなのかどうかと尋ねられたXiongは、オラクルが一年以上にわたりFabricに取り組み、たくさんのバグの修正に貢献してきたことを指摘しました。

 

加えて、オラクルはデータベース、特にFabricの Level DBの切り替えや、彼によればより良いパフォーマンスと豊かなクエリ機能を持つオラクルのBerkeley DBの利用における確かな増強を成し遂げました。

 

「これらの増強された領域で、我々はいつコミュニティのインターフェースに参加するかという判断を下すことになるでしょう。私はそれに確実にイエスと答えます、我々はこのOSコミュニティへの更なる貢献を行う方向に進んでいます。」

 

そして、ブロックチェーンについて、オラクルはIBMや他社と進んで協力するつもりだとXiongは述べました。

 

「我々はとても豊かなRest APIコネクションをFabricベースのブロックチェーンに提供します」と彼は述べました。「そして、IBM Bluemixの開発者であろうと、他のクラウドやオンプレミスの開発者であろうと、我々のプラットフォームに統合されることが可能です。」

 

この記事の翻訳元

Oracle’s First Dozen Cloud Blockchain Applications Are Now Live – CoinDesk

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