皆さんはドージコインという通貨のことをご存知でしょうか? 主要な仮想通貨であるビットコインやリップルなどといった通貨に比べ、知名度としては劣ってしまうドージコインですが、実は陰で大きな働きをしている重要な通貨なのです。
ということで今回は、このドージコインについて、その通貨自体の詳細もさることながら、ドージコインがどのような働きをしているのかについてご紹介したいと思います。仮想通貨の最盛期たる現在の市場を支えるドージコイン、そのすごさをぜひ覚えてみて下さい!
ドージコインとは?
通貨名 |
ドージコイン(英名: Dogecoin) |
通貨単位 |
DOGE |
総発行枚数 |
109,466,297,666 |
発行枚数上限 |
なし |
リリース |
2013年12月 |
公式HP |
http://dogecoin.com/ |
公式Twitter |
ドージコイン(英名: Dogecoin、通貨単位DOGE)は、2013年12月に開発された比較的古めの仮想通貨です。
このドージコインは日本のモナコインと同じような起源を持っており、海外の巨大掲示板「4chan」にて始まった通貨なのだとか。当時は今のようにきちんとした理念や基盤があったわけではなく、単に新しい技術のお試し程度で始まった通貨のようです。
しかし、このドージコインは4chanという巨大なコミュニティに支えられ、どんどんと成長を遂げていきます。例えば2014年のソチ冬季オリンピックの時には、ジャマイカのボブスレーチームを応援するためにドージコインで約3万ドル相当の寄付が行われました。
また、ドージコインを使って買い物ができる「DogeMarket」の登場やドージコインによる投げ銭システムの確立などを通し、インターネットユーザーに寄り添った通貨としてドージコインは非常に大きな通貨となったのです。
草コインと主要通貨の架け橋を担うドージコイン
そして、その成長が認められたのか、ドージコインはさらに重要なポジションを得ることとなりました。
世の中に多くある中堅以下の通貨、いわゆる「草コイン」とビットコインやリップル、ライトコインなどといった主要通貨の間を取り持つ、基軸通貨として多くの取引所で採用されることとなったのです。
ドージコインを採用している取引所としては、Cryptopia、Tradesatoshi、CoinExchangeといったところが挙げられます。これらの取引所は日本でこそあまり知られてはいないものの、海外では非常に有名な草コインを取り扱う取引所なんですよ。
このように高い信頼性を勝ち得ているのも、ひとえに巨大なコミュニティから価値を裏打ちされているからだと言って差し支えないでしょう。事実、ドージコインの値動きを仮想通貨全体の景気を推し量る指標として用いている専門家もいるほどなのです。
また、ドージコインの信頼性にはその発行枚数上限も影響しています。
多くの仮想通貨には発行枚数の上限が設けられており、既に発行された枚数が上限に近付けば近付くほど新規発行される通貨の量は少なくなります。つまり供給量が徐々に少なくなっていくわけですから、価格の乱高下が起こりやすくなるわけですね。
しかし、ドージコインにはこの発行枚数上限が設けられていないため、単位当たりの価格が非常に安くなっている一方で値動きがしづらい仕組みになっているのです。これも、基軸通貨としてドージコインが多く用いられるひとつの要因だと言えるでしょう。
ドージコインの将来性は?
まず結論から言ってしまうと、ドージコインの将来性はかなり安定したものであると考えられるでしょう。
上述したように急激な通貨価値の上昇は見込みにくいですが、今後仮想通貨が世の中に浸透していくにつれ、少しずつその価値は上昇していくと予測されます。
数ヶ月~数年スパンでの投資とはなってしまいますが、長期的な利益を安定して得たい方にはオススメの通貨かもしれません。また、短期的に通貨を保管しておきたい方にとっても、ひとつのステーブルな通貨として選択肢の一つに入ってくるでしょう。
おわりに
今回は、ドージコインの概要やその働きについて、簡単にご説明しました。日本ではまだ知名度の低いドージコインですが、ひとつの選択肢、知識として持っておくと今後役に立つかもしれません。
信頼性の高いとされている仮想通貨には、往々にして大きなコミュニティが存在します。そしてそれは仮想通貨だけに留まらず、何事においてもそうなのかもしれません。きちんと信頼できるかそうでないかの判断を付けられるよう、その裏側まで見通せる審理眼を持っていたいものですね。