月曜日のフィナンシャル・タイムズに引用された報道発表によると、総資産が世界最大の金融機関のうちのひとつであるHSBCは、2018年にブロックチェーン技術を利用して2500億ドルの決済取引が行われたことを発表しました。
この報道発表は、昨年の間にHSBCがブロックチェーンベースの外国為替取引を300件以上行ったことを明らかにしました。自社のブロックチェーンプラットフォームであるFX Everywhereを通して、2018年2月の始動以来15万件の決済が行われたと同社は述べました。HSBCは自社で初のブロックチェーン貿易金融取引を2018年5月に完了していました。
その際、同金融サービスグループはこの技術を利用して、農業会社Cargillに対して信用状を発行していました。信用状はアルゼンチンからマレーシアまでの農産物の輸送をカバーしていました。それはオランダの金融機関であるINGによって発行されていました。
FX EverywhereがHSBCを強化
HSBCは昨年の間、ブロックチェーン技術の様々なアプリケーションを開発してきました。10月には、ブロックチェーン貿易金融プラットフォームに融資するため、Standard CharteredやPNB Paribas等と提携しました。HSBCは国際的な貿易金融の効率を向上することを目的とした、eTrade Connectと呼ばれるプラットフォームを開発しました。これを達成するために、プラットフォームは取引ローン申込書の承認に必要な時間を36時間から4時間に短縮します。
DLT(分散型台帳技術)のこの先は?
HSBCの外国為替及び商品の代理責任者であるRichard Bibbeyは、同銀行が「現在何千ものFX取引をホストしている」と言いました。彼は、ブロックチェーン技術の統合によってそのプロセスは著しく円滑になったと付け加えました。
彼は以下のように述べました。
「銀行内での好調な導入に続いて、我々は現在、多国籍の、複数の財務拠点と国境を超えたサプライチェーンを持つクライアントが、外国為替取引フローを組織内でより良く管理するために、この技術がどう役立つかを調査しています。」
この発表では同銀行の総決済額は言及されていませんが、Bibbeyはロイターに対して、DLTの2500億ドルがほんの一部を表しているに過ぎないことを明かしました。それでもなおこの件は、従来の銀行セクターにおけるブロックチェーンの採用による利益を強調する重要な功績です。
この記事の翻訳元
HSBC Completed $250 Billion in Blockchain-Processed Transactions in 2018