仮想通貨の基礎知識

今話題のトークンエコノミーとは? 具体例を挙げながらその意味や実用性を徹底解説!

Pocket

皆さんは、トークンエコノミーという言葉をご存知でしょうか? 仮想通貨やブロックチェーンについて調べるとき、よく見かける単語ではあるでしょうが、その詳しい意味についてきちんと理解している方は案外少ないのではないでしょうか。

以前は仮想通貨関連以外でよく用いられていた言葉だったものの、現在ではその技術の向上も相まって、仮想通貨のことを論じるのによく用いられるようになってしまった「トークンエコノミー」。今回はその仕組みについて詳しく解説していこうと思います。

トークンエコノミーとは?

それではまず手始めに、トークンエコノミーという言葉の意味についてご紹介していきましょう。

トークンエコノミー、英語で表すと「token economy」。直訳すると「代用通貨経済」です。この字面が指すように、トークンエコノミーとは「通常の通貨ではない、代用通貨を用いた貨幣経済」のことを指します。

従来は、転じて「代わりの報酬(ごほうび)を与えることにより動物や子供、発達障害を持つ人を教育すること」という用法で主に用いられてきましたが、仮想通貨をはじめとした代用通貨が非常に人気となった現在では、元の用法で用いられることも多くなっています。

それでは一つ、例を示しましょう。A社というベンチャー企業が研究開発を行うための資金を必要としていたとします。

A社は非常に高い技術力を持っているため周囲からは将来を嘱望されていますが、いかんせんそこはベンチャー企業、銀行から巨額の融資を得られるほど信用を得ていません。

そこで、A社はICOと呼ばれる手法を用い、新たなトークン(代用通貨)を発行、そのトークンを市場に公開しました。このトークンはA社が価値を担保しているもので、当然A社が社会的地位を上げれば価値も自ずと上がっていくでしょう。

すると、このトークンに魅力を感じた人たちが次々とトークンを購入し、資金をA社へと提供していきました。これによりA社は研究開発の資金を得ることが出来、トークンを購入した人たちはそのトークンの価値も上がってWin-Winな関係となったのです。

……いかがでしょうか、これがいわゆる「トークンエコノミー」の典型例です。法定通貨ではない新たな通貨を誰かが発行し、それを売買することで生まれる市場のことをトークンエコノミー、と言うと考えて頂ければいいでしょう。

ここで一つ、賢い皆さんならお気付きかもしれません。このトークンエコノミーは、以前からある株式取引経済と非常に類似しているのです。ある意味、株式取引もトークンエコノミーの一種とすら言えるかもしれません(もちろん細かい点において違いはありますが)。

トークンエコノミーで何が変わる?

では、このトークンエコノミーが導入されることで、いったい世の中の何が変わっていくのでしょうか。

まず一つ目に挙げられるのは、先ほどの例のように「さまざまな価値とお金を交換する仲立ちが登場する」ということです。先ほどの例では、「A社の技術力」という価値を「研究開発の資金」というお金に換えるための仲立ちとしてトークンエコノミーが活躍しました。

こういった例は今までにいくつも存在しており、(あまり日本には浸透していないものの)世界各国でさまざまなベンチャー企業が成長し、革新的なサービス・商品を開発しています。

企業が株式を発行するには、毎年総会を開き会計報告をしなければならない、創業計画書を制作しなければならない、優待制度などを考える必要がある……などと、中小以下の企業にとって非常に手間となってしまう段階を踏まなければなりません。

しかし、トークンを用いることでそういった手間を簡便化することが出来るのです。

そして二つ目に挙げられるのは、取引のスピードが高速化するということです。従来の法定通貨では金銭の授受へと非常にコスト・時間がかかっていましたが、デジタル情報としての側面を持つトークンを用いれば、取引がものの数分で終わってしまうことも。

事実、現在世界では各国の銀行同士が協定を結び、仮想通貨を用いた金銭の授受を行うことでコスト・時間の削減を目指す取り組みもなされています。このように、トークンエコノミーの広まりつつあるということが、何よりも実用性を証明していると言えるでしょう。

おわりに

今回は、トークンエコノミーの仕組みや実用性などについて解説して参りました。非常に将来性が高いと言えるトークンエコノミーはまだまだ今後広がっていくことと思います。

これによって、今までなかなか日の目を見ることのなかった企業や個人が活躍し、また新たな技術が生まれていくかもしれません。取引スピードが上がったことで、より世の中の決済システムや金融が簡便化するかもしれません。

そんなささやかな夢がトークンエコノミーによって叶う日も、きっと近いのでしょう。

Pocket

関連記事