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Segwit2xとはいったい何なのか?「リプレイアタック」って?Segwit2xが中止されてしまった理由を徹底解説!

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皆さんは、「Segwit2x」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

なんだか小難しい英語の文字列で、一目見ただけではなんとなく難しそうな言葉に見えてしまいます。ですが、その実それが表しているのは単に「ビットコインのハードフォーク」。

しかし、単なるハードフォークと今回ご紹介するSegwit2xは少し事情が異なるのです。ということで今回はこのSegwit2xについて、その概要や取引に影響するあれこれをご説明していきたいと思います。

Segwit2xとは?

Segwit2xとは冒頭でもご説明した通り、2017年11月ごろビットコインに行われる予定だったハードフォークを、あるいはその計画のことを指します。新通貨は「B2X」の予定でした。

行われる「予定だった」という記述通り、このSegwit2xは結局行われないまま、現在無期限の延長という状態になっています。

Segwit2xでは、以前からビットコインにおいて問題となっていた「スケーラビリティ問題」が解決されるため、いくつもの改善策が施される予定でした。

例えば、ビットコインブロックチェーンにおいて取引の情報を格納するブロックのサイズを、従来のビットコインにおける1MBから2MBへと増幅させる「ビッグブロック」、ブロック内の情報を圧縮するアルゴリズム「Segwit」の導入などが挙げられるでしょう。

これにより、ビットコインにて頻発している取引の遅延がなくなり、より高速な取引が行われることとなっていたのです。

Segwit2xはどうして中止されたのか?

このように、一見いいことずくめにも見えるSegwit2x。事実、それを支持するユーザーも非常に多くいたとされています。しかし、実際はほぼ事実上の中止とも言える無期限延長状態となってしまっているSegwit2x。なぜSegwit2xは中止されたのでしょうか?

それは、Segwit2xがあまりにも大きな影響を与えると判断され、必ずしも全てのユーザーの同意を得られないと判断された、という理由だったのです。

Segwit2xでは上でも述べた通り、ビットコインのハードフォークを行います。つまりこれは、ビットコインとは別に別の新しい通貨が出来るということ。これに対し、少なくない人数の、しかもある程度コアなユーザーが反発を見せたのです。

また、Segwit2xは大きな問題も孕んでいます。その一つとして挙げられるのが「リプレイアタック」というもの。

これは、ハードフォークを行いブロックチェーン台帳が2つに分枝したタイミングを狙い、悪意あるユーザーが通貨を盗むことが出来るという問題です。

仕組みは非常に簡単。まず、ブロックチェーン台帳には通貨開始当初から現在に至るまでの取引が記録されており、それを用いて取引が暗号化されるのは皆さんご存知でしょう。

そのブロックチェーン台帳が分岐するということは、つまりハードフォークを行った瞬間、新通貨と旧通貨で2つの全く同じ台帳が用いられるということを意味します。このからくりを利用したのがリプレイアタックなのです。

例えばSegwit2xが行われBTCとB2Xという2つの通貨が発行されることとなった際、その分岐の瞬間ではBTCとB2Xにおいて全く同じブロックチェーン台帳が用いられます。

このとき、AさんがBTCでBさんへと1BTCを送金したとしましょう。このトランザクションはBTCのブロックチェーン台帳により承認され、正常に取引が行われます。

そして、それと同時に悪意あるユーザーCがそのトランザクションを捕捉し、同様のトランザクションをB2Xにおいて行わせたとします。

すると、本来だったら全く別の台帳であるべきBTCとB2Xが同じ台帳となってしまっているため、情報の整合性が取れてしまい、結果として悪意あるユーザーCへもAさんから1B2Xの送金が行われてしまう、という事態が起きてしまいます。

このように、ハードフォーク直後においてユーザーの意図しないところで送金が行われてしまう現象、リプレイアタックがSegwit2xにて見られると指摘されていました。

これらの理由から、Segwit2xは中断されたのだろうという見方が全世界からされています。

おわりに

今回は、Segwit2xの概要やその中断されてしまった理由についてをご紹介して参りました。

ビットコインの取引が遅延するというスケーラビリティ問題は前々から指摘されているだけに、今回の無期限延長はビットコインユーザーにとって非常に痛いものだと言えるでしょう。

ちなみに余談ではありますが、現在市場にて出回っている仮想通貨「B2X」は今回ご紹介したSegwit2xにて発行されたものではなく、その知名度を利用した全く異なる仮想通貨です。購入の際には注意して下さい。

今後、またSegwit2xは行われるのか、はたまた凍結となってしまうのでしょうか。何かしらの手を打たなければならないのは間違いありませんが、急いてはことを仕損じるとも言いますし、難しいところ。なんにせよ、市場の動静を注視していきたいと思います。

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