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HTC初のブロックチェーン携帯電話がビットコインとイーサリアムでしか購入できない理由

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台湾の家電大手のHTCは、暗号通貨での販売に限定された、初のブロックチェーン携帯電話を開発しました。

Exodus 1と呼ばれるHTCのブロックチェーン携帯電話は、消費者に対して0.15ビットコインあるいは4.78イーサリアムの定価で販売されます。これは、999ドルの新しいiPhone XSとほぼ同価格です。

Exodus 1はビットコインの時価6500ドルに基づいて、約975ドルで販売されます。しかし、ビットコインの価格が上昇するにしたがって、この携帯電話の価格も大幅に上昇します。4ヶ月弱前のビットコイン価格は1万ドルでしたが、もし今後数カ月でビットコイン価格が1万ドルの上値抵抗線にまで上昇すれば、Exodus 1の価値も1500ドルにまで跳ね上がります。

なぜビットコインとイーサリアムに限定するのか?

Exodus 1の最も重要な機能はセキュリティです。暗号通貨のハードウェアウォレットとして機能するように開発されており、ユーザーが携帯電話内のローカルウォレットにデジタル資産を安全に蓄えることを可能にします。

7月にアジア最大の電子機器メーカーであるサムスンが発表した携帯電話は、Trusted Execution Environment(TEE)と呼ばれる、信頼のおけるエコシステムの存在によって、暗号通貨での決済を、他のデバイスやプラットフォーム、例えばデスクトップやウェブなどよりも大幅に安全に処理することができます。

各々の実行環境をそれ自体のメモリーとストレージによってまかなうインプレースなTEEがあれば、ハッキングやセキュリティ侵害が起きたときにも、ハッカーがTEEのエコシステム内に保護された情報に侵入することは不可能です。

「暗号通貨に関して、スマートフォンがノートパソコンやデスクトップパソコンよりも優れている点はそこです。ハードウェア基盤のTEEの恩恵がなくては、それらの鍵は脆弱です。警告します、考えの甘いウォレット開発者は単純に鍵を携帯電話の内臓記憶装置に蓄えることを選ぶでしょうが、そうした場合、スマートフォンプラットフォームを利用することによって得られる更なる保護はほとんどありません」とサムスンインサイツの上級ITコンサルタントであるJoel Snyderは説明しました。

HTCのExodus 1は、携帯電話に搭載されたいくつかの異なるセキュリティ機能に沿ってこのエコシステムを利用することで、暗号通貨ユーザーに安全な環境を提供します。

同社が暗号通貨専用のデバイスをビットコインとイーサリアムに限定して販売する決断を下したことについて、HTCのブロックチェーン戦略担当のトップであるPhil Chenは、グローバルブロックチェーンコミュニティにおけるコアな支持者に対してのみこのデバイスを販売する意向があると、香港のメジャーな新聞であるサウスチャイナ・モーニングポストに対して語りました。

「暗号通貨のみでの販売と、それを行う初めての存在になるということは、コアな支持者でありそのデバイスを欲している人々、すなわちブロックチェーンコミュニティに当社から直接届けることができるということです。それは、当社の暗号通貨に対する信念を反映しています。実際、当社では、暗号通貨での支払いのみを認めるという目標のために、新しいディストリビューターを見つけるだけでなく、内部的な過程を打開し作り直す必要がありました。」

価格の変化

これからの数か月間にビットコインとイーサリアムの価格が大幅に上昇・下降した場合、HTCは携帯電話の価格を調整し、消費者の基盤に適した現実的な価格を維持することが予想されます。

この記事の翻訳元
Why HTC is Only Accepting Bitcoin and Ethereum for its Blockchain Phone

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