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スクエア社、ビットコインコールドストレージシステムをオープンソースに

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昨年自社のP2Pモバイル会計サービスであるCash Appを通じたビットコインの取引を展開したデジタル決済大手のスクエアは、暗号通貨資産のために同社が利用しているコールドストレージ管理システムをオープンソースにしました。

スクエアのセキュリティエンジニアであるAlok Menghrajaniのブログによると、同社がシステムをオープンソースにしたのは、暗号通貨界における更なる技術革新を刺激し、この成長途上の業界で、企業が必要なセキュリティ要件を満たす手助けをするためです。

Menghrajaniは以下のように記しています。

「我々の成果を共有することで、他社がセキュリティ要件を満たすことをより容易にし、参加者に更なる安全をもたらし、暗号通貨界における技術革新をいっそう促進することができます。長い目で見れば、我々は他社が直面するであろう問題を解決しなければなりませんから、成果のうちいくつかを共有しようと考えたのです。」

Subzeroと呼ばれ、スクエアが「企業向けオフラインビットコインウォレット」と言い表すそのソリューションは、「独自のカスタマイズや仕事にまつわるルールを実装する必要があるために画一的なハードウェアウォレットを使いたがらない人々」にとって申し分ないものです。

Subzeroはハードウェアセキュリティモジュール(HSM)準拠で、Subzero Coreという特注のビットコインウォレットを実行するようにプログラムされており、Segregated Witness(SegWit)とHierarchical Deterministic(HD)ウォレット両方をサポートしています。Menghrajaniによると、開発チームは暗号通貨ハードウェアウォレットメーカーのTrezorのオープンソースプロジェクトを「可能な限り」利用しているそうです。

画一的なウォレットと相対して、HSMを利用することのメリットは、利便性と引き換えに、それぞれの層に蓄えられた資産の量に基づいた複数のセキュリティ層を作ることができる機能にある、とMenghrajaniは述べています。例えば、コールドウォレットの安全性を高めるために、スクエアはHSMをプログラムしてコールドストレージ上のビットコインのみがスクエアのホットウォレットに送金されるようにします。攻撃者が資産を盗むには、複数のシステムに不正アクセスしなければなりません。

HSMはプログラム制御できるものであり、同社がもし望めば「将来的に他のプロトコルを実装できる柔軟性」を与えたとMenghrajaniは言いました。過去には、スクエアのCEOであるJack Dorseyが、同社のビットコインサービスを売買以上に拡大する意向を示唆しましたが、未だに新しい暗号通貨をサービスに含める計画を発表していません。

スクエアは、ビットコインウォレットの残高を監査するためのBeancounterと呼ばれるツールもオープンソースにしました。このツールの特に有用な機能は、過去のあらゆる日付における残高も計算できる機能です。

この記事の翻訳元
Square Open-Sources Bitcoin Cold Storage System

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