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フランスの食料品チェーン、IBMのFood Trustブロックチェーンを採用

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IBMは数年にわたりブロックチェーン技術に関わってきました。かつてPCのメーカーであった同社は、ワトソンのような人工知能の開発を大々的に行う一方、ひそかにいくつものブロックチェーン技術を開発してきました。ブロックチェーンが可能なことの中で特に興味を引いた分野は製品情報、追跡などです。それ以上に、食品の安全と供給の透明性です。不変の台帳とオープンなデータベースは、混沌としたサプライチェーンをもつ業界に恩恵をもたらし、中でも食品業界における製造から販売までは、それらの業界の中でももっとも重要なものです。

IBMはこれまでのビジネスに対して能率化されたブロックチェーンテクノロジーへのアクセスを提案します。同社はSaaSモデルに大部分を移行しており、食料品店はその主なターゲットです。以前、IBMのブロックチェーン部門はウォルマートの食料品部門のために食の安全を高めるソリューションを開発しました。それは、以下のビデオで説明されています。

さらに最近、IBMは、フランスの最も大きな多国籍企業のひとつであり世界中に12,000以上の店舗を展開するカルフールとの取引をまとめることができました。カルフールはIBMが開発したブロックチェーンデータシステムであるFood Trustをサプライチェーンの一部として組み込むことを選択しました。

そのブロックチェーンによるメリットは、世界を変化させるこの技術が複数の業界にわたって相互作用をもたらすために完全に説明しつくすことは不可能ですが、単なる資産の会計処理以上のものであることは確かです。食品においては、ブロックチェーンは何よりもまず安全性を向上することができます。食品が入手された瞬間、それは様々な測定基準に照らして評価されます。将来的に、それはAIによって行われるようになりますが、現在においては、データ収集は追跡システムの繊細で重要な部分であるため、世界中で何千もの雇用を生み出す可能性があります。

カルフールはIBMとの協定に飛び乗った草分けに過ぎません。月曜からFood Trustシステムは実装され、食品業界の人は誰でも、三つの主な機能を提供するこのモジュール型ソフトウェアシステムに加入することができます。

Food Trustの提供するソリューションのうちのひとつは、カルフールのような食料品店が入手した製品に関するコストをよりすばやく正確に把握できるようにすることです。ブロックチェーンとインターネットが使えるようになる以前の世界では、どのように製品を評価し価格をつけるかを算定することに部署全体が専心しなければならず、根気のいる作業でした。IBMはこのモジュールを「トレース」と呼んでいます。

Food Trustが提供するあとの二つの機能は、「フェアトレード」や「オーガニック」といった謳い文句が本当かどうかをより簡単に証明しスピードを向上させるためのものと、Food Trustブロックチェーン上のデータにアクセスを可能にするより基本的なアプリケーションです。

サプライヤーは今、Food Trustやそれに似たブロックチェーンソリューションを利用することに特に興味を示しています。Food Trustブロックチェーン上でそれぞれの情報を利用可能にすることで、小さいサプライヤーがカルフールのような大企業の目に留まり、新たな収益につながる可能性もあります。

この記事の翻訳元
French Grocery Chain Integrates IBM's Food Trust Blockchain

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