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シスコイン異常を理由にバイナンスが取引停止したあの事件。その後、いったいどうなったのか?

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バイナンスが以前、システムメンテナンスを理由に、取引(トレード)や出入金などの機能を一時停止し、APIキーのリセットを発表したことは皆さんの記憶に新しいかと思われます。

システムメンテナンスを理由にこういった取引を一時停止するのは、どの取引所でもよく行われていますが、バイナンスの場合だと少し事情が違うようでした。ここでは、バイナンスが取引停止してからその後どうなったかについて、解説していきます。

バイナンスがクラッキングを受けて7000BTCが盗まれたという噂もある

Twitterによると、バイナンスがシステムメンテナンスを理由にトレードや出入金などを一時停止したのは、実はクラッキングを受け7000BTC(2018年8月12日時点で約49億円相当)が盗まれたのが原因なのではないか、という噂をご存知でしょうか。

その噂の出所は、こちらのツイート。


参照:https://twitter.com/CRNBTC/status/1014276328298774528

このツイートによれば、バイナンスに対してクラッキングを仕掛けたクラッカーがシスコインのAPIを利用し、バイナンスを利用する顧客の口座から合計7000BTCを盗み出したのだとか。

APIのバグを突き、96BTCが1シスコインにて取引された結果、シスコインの時価総額が一気に跳ね上がる異常事態が発生し、結果としてバイナンスはトレードや出入金などを一時停止したのではないか、とまことしやかに囁かれています。

シスコインとはなにか

それでは、今回槍玉に挙げられたシスコインとは、いったいどのような仮想通貨なのでしょうか。以下、シスコインの基本データをまとめてみました。

通貨名:Syscoin(シスコイン)
通貨単位:SYS
発行日:2014年7月4日
発行上限:8億8800万枚
公式サイト:http://syscoin.org/
Twitter:https://twitter.com/syscoin
ホワイトペーパー:https://www.syscoin.org/wp-content/uploads/2018/06/Syscoin-3-WhitePaper-Summary.pdf
国内取引所:なし
海外取引所:BinanceやBittrexなど
CoinMarketCapのチャート:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/syscoin/

このシスコインの特徴として、ブロックチェーンを利用したマーケットが整備されていることがあります。シスコインを利用することで、商品の出品、商品の取引、さらに決済を行うことが可能なのだとか。

公式サイトでは、手数料ゼロ、24時間営業と理想的なサービスが提供されると言われていますが、果たして本当に実現出来るのかどうかも気になるところ。

確かにブロックチェーンを導入することで、サーバーの設置を必要とせず、そのネットワークに参加するユーザーのコンピューターによって支えられている状態となり、メンテナンス作業などが実質不要な状態にはなります。

ですが、それは同時に「多くの参加者が必要だ」ということでもあります。そういった意味では、今回の事件はシスコインへ汚名を被せる結果ともなり、こういったサービスの提供に暗雲が立ち込めてきたとも言えるかもしれません。

シスコインはバイナンスのクラッキングに対応

シスコインの公式サイトから、シスコインのブロックチェーンに異常が発生したとして調査が始められたのち、現在では安全が認められ、取引が再開しています。ということで、十中八九クラッキングは行われたと判断していいでしょう。

しかし、なぜ他の通貨ではなくシスコインがクラッカー達に狙われ、利用されたのかは未だに謎のまま。

自分はシスコイン取引を行っていないから無関係だ、と思っているユーザーもいると思いますが、残念ながら無関係だとは言えません。なぜなら、同じ手口を用いてシスコイン以外の仮想通貨を狙ってくる可能性があるからです。

バイナンスはクラッキングを否定しているが……

世界有数の仮想通貨取引所であるバイナンス。当然、普段から多くのクラッカー達にその資産を狙われています。もちろん、それらの攻撃をほとんど防いでいるのも事実。しかし、クラッキング技術そのものが高度に進化をし続けているのも事実なのです。

多くの仮想通貨ユーザーは、バイナンスが現在でもクラッキングを受け続けており、その攻撃を常に防いでいるのを理解しています。

しかし、ユーザーが知りたいのは、バイナンスがクラッキングを受けた後にどのような対応を取っているのか、顧客の資産は守られているのか、セキュリティはどうなっているのかについてでしょう。

その辺りがきちんと情報公開なされていない今、果たしてユーザーはどのような行動を取ればいいのでしょうか。もちろんそれに答えはありませんが、使用する取引所を分散させる、より信頼出来る取引所を使用する……など、出来る限りの対策を採る必要があるでしょう。

バイナンスに対するクラッキング事件以降、どうなったのか

バイナンスが迅速に対応したおかげなのか、その後は深刻なクラッキングを受けたという報告もなく、シスコインに関しても正常に稼働しており、シスコインのブロックチェーンそのものにも異常はありません。

しかし、時間の経過と共に、新たに進化したクラッキング攻撃がいずれ仕掛けられると予想されるでしょう。もちろんそれは他の仮想通貨にも当てはまります。ユーザーの皆さんは、今一度ご自分のセキュリティ対策について考え直してみてはいかがでしょうか。

終わりに

世界最大の取引高を誇るバイナンスは、クラッキングへの対応もまた迅速。そんなバイナンスだからこそ、世界中の仮想通貨ユーザーは安心してバイナンスを利用しているのでしょう。

また、シスコインの公式サイトでも、バイナンスに負けず、迅速な対応を取っています。ということで、ひとまずは安全が確保されたと見て間違いないと考えてもいいでしょう。

しかし、何度も申し上げますが油断は禁物です。今後も市場の動向に注意しながら、より安全な取引を心がけたいものですね。

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