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シンガポール最大の海運業者、IBMと共同で重要な貿易書類のためのブロックチェーンを開発

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テック企業大手のIBMは、シンガポール最大の海運業者であるPacific International Lines(PIL)と、運送にまつわる最も重要な書類である運送証券をデジタル化するために提携しました。

この二つの企業はブロックチェーン上の電子運送証券(e-BL)を設計・開発するために提携します。国際貿易では、運送証書は積み荷の所有者の証明、運送の領収書、契約書といった役割を果たすだけでなく、銀行やその他金融機関が融資を行う際の信用にも関わっています。

救援のためのブロックチェーン

運送証書は、複数の団体によって処理されるため、紛失や不正のリスクにさらされています。加えて、様々な団体に郵送されるため、余計なコストがかかります。IBMによって開発されたブロックチェーン台帳上に形作られるe-BLがあれば、不正や余計な取り扱いコストをなくすことが出来ます。

「従来、情報フローの大部分は手動で処理されており、何度もやり取りが必要な組織構造のためにプロセスのスピードが低下していました」とPILの専務取締役であるLisa Teoは発表の中で述べました。「ブロックチェーン技術の機能により、分散型ネットワークを通じて情報や書類の直接的なやり取りが可能になります。それによって透明性は高まり、不和や偽造、余計なリスクが取り除かれ、業界の進歩のカギとなるでしょう。」

IBMとPILの提携は、シンガポール税関、シンガポール海運協会、シンガポール海上港湾局、中国人民銀行(シンガポール)、情報通信メディア開発局による支援を受けています。

世界により良く

e-BLの構想は一年と少し前、東南アジアにおける効率的で安全なサプライチェーンネットワークの向上を目指すブロックチェーンソリューションのPoCに共同で取り組むことを目的としたIBMとの覚書に、PILがシンガポール海上港湾局と共に署名したときから始まりました。その際、海上港湾局のCEOであるTan Chong Mongは、ブロックチェーン技術が国際貿易の拡大に拍車をかけるかもしれないと指摘しました。

「ブロックチェーンには、サプライチェーン内の非効率な部分やずれを減らし、より費用効率の高い取引を促進し、国際貿易の成長を手助けする可能性があります。」

ブロックチェーン技術をサプライチェーンにおける作業の促進に利用するために、IBMが海運業と提携したのはこれが初めてではありません。去年の初旬、IBMは世界最大の海上コンテナ輸送業者のマースクラインとの間で、HyperLedger Fabricとして知られるブロックチェーン構造の実装を、港や海運業者間のネットワークにまたがる工程に利用するための協定を結びました。

この記事の翻訳元
Singapore’s Biggest Shipper Partners IBM in Developing Blockchain for Crucial Trade Paperwork

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