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ウォルマート、食の安全のためにブロックチェーンを利用するようサラダの生産者に要求

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ウォルマートは、生鮮野菜の生産者に対して、同社のトレーサビリティ戦略の下で、製品の動きを追跡するためブロックチェーン技術を利用するように、またすべてのシステムを一年後には整備するように勧告したことを同社のウェブサイト上で発表しました。

生産者に向けた文書には、アメリカの複数の州において、ロメインレタスに付着した大腸菌の大流行により210の事例、96名の入院者、5名の死者を出す結果となったことが記されています。ブロックチェーン技術により、農場から食卓まで、サプライチェーン全体における製品の情報がリアルタイムで取得できるようになります。

現在の手法は時代遅れ

その文書は、現在の、一歩ずつ進んだり戻ったりするような食品トレーサビリティのモデルを時代遅れと呼んでいます。

製品が大腸菌やサルモネラ菌を含んでいると警告された時点で、消費者は自分の購入したものが汚染されているかどうかを知ることができない可能性があります。

最近の大腸菌の大流行の間、顧客と販売店は、どのロメインレタスが汚染されているか分からなかったがために、大量のレタスを捨てなくてはなりませんでした。アメリカ疾病予防管理センターは、人々にアリゾナ州ユマ郡で育てられたレタスを食べないように忠告しましたが、袋にユマ産と書かれたものは売られていませんでした。

ウォルマートの食品安全担当統括責任者であるFrank Yiannasは、農場、食品加工工場、倉庫での情報を集めるにあたって、従来の紙に基づいたシステムでは、複数の情報源からの重要なデータを追跡するのは難しいと述べました。その過程には莫大な時間がかかり、一つの製品を追跡するのに七日かかるほどです。その過程には、生産者への連絡、記録用紙の取得、ウォルマートの流通センターまで製品を輸送した業者への連絡が含まれています。

一般的な食料品店には7万点の食品在庫がありますから、そのプロセスが7万倍されることになります。

同社は、新しい要件が二つの段階で対処されるよう求めています。直接製品を供給している業者は、まず、ブロックチェーンネットワーク上の一歩下がったトレーサビリティに、2019年1月30日までに従う必要があります。その後、2019年9月30日までに、生産者が自社の垂直システム内あるいは他の生産者と共同で、農場までさかのぼれる徹底したトレーサビリティを実現することを、同社は求めています。

消費者は食品の元をたどることが可能に

将来的に、ブロックチェーン技術によって、消費者は製品の袋をスキャンしてその生産地を知ることが出来るようになるでしょう。ウォルマートはIBMと共同で、農場や食品加工工場の情報を小型端末で保存できるよう、過程をデジタル化する試みを行っているとYiannnasは述べました。

アメリカ疾病予防管理センターの食品・水・環境を媒介とする疾病部門の責任者であるRobert Tauxeは、食品の出所を追跡する能力の向上によって、政府機関や企業が食品を媒介とした病気の流行に際して発生源を特定することや、より効率的なリコールを調整することを手助けとなるだろうと述べています。

この記事の翻訳元
Walmart Demands Salad Growers Use Blockchain for Food Safety

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