Segwitとは、ブロックチェーンの各ブロックに記録されたトランザクションという取引履歴のデータを圧縮することで、ブロックに記録できるデータ量を増やすことが出来る技術のことを指します。
ビットコインへとすでに実装されているSegwitですが、実際どのように役立っているのか気になるユーザーの方も多いでしょう。ということでここでは、Segwitについて、ビットコインへのSegwit実装前と実装後の両者を比較しながら、説明していきます。
Segwitとはどのような技術なのか
ビットコインおよび仮想通貨の特徴の一つに、送金の速さが挙げられるでしょう。送金に関する技術が進歩したことで、送金手続きをしてから早くて数分、遅くて1日程度で、指定の口座へと着金できるようになりました。
しかし過去には、送金手続きしてから3日経っても着金しない、10日以上経過しても着金の気配がない……などといった問題を抱えていたのです。これが所謂「送金詰まり」と呼ばれるものでした。
ですが、Segwitがビットコインに導入されたことでトランザクションに追加するデータの削減、ブロックチェーンの処理速度向上などが図られ、送金詰まりに関する問題が改善したのです。
初めにも記した通り、Segwitはトランザクションのデータを圧縮させ、ブロックチェーンのブロック容量を減少させるという技術。なんと約60%ものデータ容量を削減させることが出来たというのですから驚きですよね。
ビットコイン以外にSegwitが実装された仮想通貨はあるか
ビットコイン以外にも、Segwitが実装された仮想通貨はいくつか存在します。その仮想通貨とは、デジバイト、ライトコイン、モナコインの三つ。
この三つの仮想通貨についての詳しい説明は省略しますが、Segwitが実装されて以降、価格が上昇する傾向にあったとされています。
今後、更なるSegwitが実装された仮想通貨が現れることに期待しましょう。
おわりに
このように、Segwitがビットコインに実装されて以降、迅速な取引が行えるようになったことで送金速度が通常より早くなりました。また、トランザクションにかかる手数料も安くなるなど、ユーザーにとって大変ありがたい結末となったのです。
ですが、その一方でビットコインのマイニングにはデメリットも発生しました。なんと、Segwit対応のマイニング機器を用いないとSegwitを実装した仮想通貨のマイニングが出来なくなってしまったのです。
マイナーからの反発も強かったこのSegwit導入でしたが、それが吉と出るか凶と出るかは、今後ビットコインを含めたSegwit対応仮想通貨がどのような動向を示すかによって判明するでしょう。
これからもしっかりと事態を追い、きちんとした判断が下せるようにしましょうね。