GMOのビットコインマイニング事業の概要

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GMOのビットコインマイニング事業の概要・注目すべきポイントまとめ

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GMOやDMMといった大手のIT企業が仮想通貨マイニング事業参入を発表し、大きな話題となっています。先んじているのはGMOで、マイニング事業の計画内容知れば、GMOがいかに本気で仮想通貨事業に取り組んでいるかが伝わることでしょう。

そこで本記事では、GMOのビットコインマイニング事業の概要と注目すべきポイントをまとめました。これを読めば、GMOのマイニング事業がなぜ注目を集めているのかがわかると思います。

GMOがマイニング事業に参入

2017年9月8日、インターネット関連事業を展開するGMOインターネット株式会社が仮想通貨のマイニング事業参入を発表しました。同年翌日にはDMM.com株式会社のマイニング事業参入が発表され、国内の仮想通貨市場が盛り上がっています。

実はGMOインターネットグループの仮想通貨参入はこれが初めてではありません。2016年にGMO-Z.comコイン株式会社(2017年8月9日にGMOコイン株式会社へ名称変更)を設立し、「GMOコイン」という仮想通貨の売買ができるサービスを提供しています。

余談になりますが、「GMOコイン」では仮想通貨の売買ができますが、公式サイトには「取引所ではない」と明記されているのをご存知でしょうか?一般的な仮想通貨の取引所では実際の約定額が想定より高い価格となってしまうことがありますが、「GMOコイン」では提示された価格で約定できるのが特徴です。

参照:取引所とのちがい | GMOコイン

2017年9月13日に行われた仮想通貨マイニング事業参入の説明会にて、GMOインターネット株式会社代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏は、「チップ開発のめどがたった今がマイニング事業参入のタイミングとして最適であった」と説明しています。

GMOは再生可能エネルギーが豊富にある北欧に「次世代マイニングセンター」の設置を計画しており、また、時期は未定ですがクラウドマイニング事業にも参入する予定です。

独自開発の半導体チップでマイニング競争に参入

GMO-マイニング参入

GMOインターネットグループは、記帳の計算に特化した独自の半導体(マイニングチップ)を開発しています。IT企業が半導体を開発する例は珍しいですが、独自半導体を開発したのは他社製のマイニングチップを使っても他社に勝てないため、自社で開発をおこなっているそうです。

GMOが開発した独自半導体チップは、ビットコインが採用する「SHA256」(マイニング時にハッシュ値を計算するアルゴリズム)にのみ対応しています。そのほかのアルゴリズムを採用する仮想通貨のマイニングはできないので、ビットコインのマイニングがメインとなるでしょう。

GMOの半導体チップは、1チップあたり10TH/sのマイニング性能を有しているとのことです。また、1チップあたり500W以下の省電力設計となっているため、仮想通貨マイニングが抱える問題のひとつである消費電力の負担軽減も期待できます。

GMOはマイニングチップの開発に要した費用や北欧に設置する「次世代マイニングセンター」の建設費など、マイニング事業に投資する額は約100億円になる見込みだそうです。投資額からもわかるように、GMOは本気でマイニング競争に勝つための計画を進めています。

マイニングASICのシェア分散に期待

現在、ビットコインのマイニングASIC(特定用途向け集積回路)は、BITMAIN社がシェアの約70%を握っています。しかし、2017年4月にBITMAIN社が製造する採掘機、ANTMINER S9・L3・T9・R4シリーズに故意に作られたバックドアが見つかり大きな問題となりました。

「The Antbleed Backdoor」と呼ばれているもので、このバックドアが作られた対象のマイニングマシンは起動時にBITMAIN社がドメインを保有するサーバーを定期的に参照するようになっています。現在、このサーバーはOFFになっていますが、もしONになるとマイニングマシンはサーバーに情報を送受信するようになるとのことです。

さらに、サーバーから停止の信号を受信した場合、マイニングマシンは強制的に停止してしまう仕様になっています。収集したマシンの情報から所有物やマイニングプールを割り出すことも可能であるため、BITMAIN社がその気になれば競合のマイニングプールの運営を停止させることも不可能ではありません。

BITMAN社はこのバックドアを「マイニングマシン所有者がリモート操作するために作った」と説明していますが、もしもマイニングASICのシェアを約70%も占めるBITMAIN社がこのバックドア機能を使ってマイニングマシンを強制的に停止させたら…と考えたら怖いですよね。

GMOは現在、マイニング用の高性能コンピューター「次世代マイニングボード」の開発を進めています。これが市場に普及すればマイニングASICのシェアが分散され、「The Antbleed Backdoor」の脅威もいくらか解消されることでしょう。BITMAIN社のバックドア問題が解決されないことには不安は拭えませんが、GMOは「次世代マイニングボード」の開発でマイニング市場に大きな一石を投じることになるかもしれません。

GMOはマイニング事業に本気で取り組んでいる

記事中でも説明しましたが、GMOはマイニング事業に約100億円の投資を行う見込みで、「次世代マイニングボード」の開発や「次世代マイニングセンター」の建設を進めています。マイニング競争に勝つために独自半導体チップを開発するなど、マイニング事業に対する本気度はかなり高そうです。

仮想通貨自体が黎明期ですし、日本にはまだ国産のクラウドマイニングがない状況ですので、GMOのクラウドマイニング事業にも期待がかかります。DMMもクラウドマイニング事業参入を発表していますので、2社のサービス内容や料金を比較して選ぶという日もそう遠くはないでしょう。

おわりに

GMOがマイニング事業に約100億円もの投資をする、という話に驚いた方も多いのではないでしょうか?投資額の大きさも去ることながら、IT企業が独自半導体チップの開発を行っているのも驚きです。

GMOのマイニング事業はまだまだこれからですので、仮想通貨のマイニングに関心がある方はGMO関連のニュースをチェックしておきましょう!

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