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ハードフォークで必ず分裂するわけではない、ハードフォークのよくある3つの誤解を解説

2018-02-23

ハードフォークのよくある誤解

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仮想通貨でハードフォークが行われると新しい仮想通貨が誕生すると思っていませんか?仮想通貨が分裂しないハードフォークもあるので、それは半分正解で半分不正解です。

本記事はそうした仮想通貨のハードフォークに関する誤解を解くために、ハードフォークの正しい意味を解説します。よくある3つの誤解を解説していますので、ハードフォークがよく分からないという方は、ぜひ参考としてお読みください。

ハードフォークとは?

フォークは「分岐」という意味で、ソフトウェアやプロジェクトが分岐したりする時に使います。仮想通貨が登場してからは、ブロックチェーンが分岐することを指して使われるようになりました。

仮想通貨のフォークにはハードフォークとソフトフォークの2種類があります。それぞれ一言で説明するなら、ハードフォークは「永続的な分岐」、ソフトフォークは「一時的な分岐」という意味です。

そして、フォークが起こると仮想通貨が2つに分裂することがあります。ソフトフォークでは分裂しないため、分裂が起こるのはハードフォークの方です。

以下の図をご覧いただくと、ハードフォークとソフトフォークの違いが理解しやすいかと思います。

※ハードフォークの図解
ハードフォーク-図解

※ソフトフォークの図解
ソフトフォーク-図解

ただ、上記の図におけるハードフォークは一例で、分裂しないハードフォークもあるので注意してください。分裂するハードフォークとしないハードフォークの違いは何なのか?それをこれから解説します。

ハードフォークのよくある誤解

ハードフォークは必ず分裂するわけではない

ハードフォークが起こると仮想通貨が分裂する場合があります。ビットコインキャッシュやビットコインゴールドは、本家であるビットコインからハードフォークによって生まれた仮想通貨です。

しかし、ハードフォーク=仮想通貨の分裂というわけではありません。正確には分裂するハードフォークもあるということです。

たとえば、ビットコインキャッシュは本家ビットコインから生まれたアルトコインですが、難易度調整アルゴリズム変更のためのハードフォークを実施したことがあります。このハードフォークは分裂を伴わないものですが、元のブロックチェーンには戻らないのでソフトフォークではありません。

ややこしいのが、ビットコインキャッシュからのハードフォークにより、ビットコインキャンディーという新しい仮想通貨が誕生する予定となっています。こちらのハードフォークは分裂を伴うものですので、先ほど解説した非分裂のハードフォークとは全く別です。

言わば、分裂を伴わないハードフォークはソフトウェアにおけるアップグレードのようなもので、仕様を変更するために行われます。ソフトフォークと異なるのは、元のブロックチェーンに戻らない予定で行われる点です。

また、ソフトフォークはブロックチェーンの分岐が起こってもそれぞれのチェーンに互換性がありますが、ハードフォークはチェーン同士の互換性がありません。そこがハードフォークとソフトフォークの大きな違いです。

同じ名称を冠していても互換性はない

先ほども解説しましたが、ビットコインキャッシュやビットコインゴールドは、ビットコインから生まれた仮想通貨です。しかし、これらの仮想通貨同士に互換性はありません。

“ビットコイン”という同じ名称を冠しているのでややこしいですが、それぞれ異なる仮想通貨であると考えてください。ビットコインキャッシュとビットコインゴールドは基本的には本家ビットコインの機能を持っていますが、本家が抱える問題を改善する目的で分裂しています。

ビットコインキャッシュの場合は、ビットコインのスケーラビリティ問題(容量不足)を解決するために分裂しました。ビットコインの1ブロックのサイズは1MBですが、ビットコインキャッシュは8MBに拡張されています。

別の名称を使ってくれれば分かりやすいのですが、ビットコインからのハードフォークで生まれたアルトコインの多くは”ビットコイン”の名を冠することが多いので互換性があると勘違いしている方もおられることでしょう。ビットコインからのハードフォークで分裂した仮想通貨は互換性がない別物ですので、そこはしっかり理解しておいてください。

ビットコインキャッシュはこちらの記事で詳しく解説しています。

今後の動向が注目されるビットコインキャッシュとは?ビットコインとの違いを解説

ハードフォークで必ず分裂コインがもらえるわけではない

ハードフォークで分裂が起こると、元の仮想通貨の保有者に新しく誕生した仮想通貨が付与されることがあります。これを「分裂コイン」と呼んでいて、元の仮想通貨の保有者にとっては非常に魅力的な恩恵です。

しかし、ハードフォークで新しい仮想通貨が誕生したからといって、必ずしも分裂コインがもらえるわけではありません。取引所の判断で新しい仮想通貨に脆弱性やブロックの不安定さなどが確認されると付与が行われない場合があります。

ハードフォーク=分裂コインがもらえると期待される方も多いと思いますが、前述の通り分裂を伴わないハードフォークもありますので、その場合はもちろん分裂コインの付与はないと考えてください。

ハードフォークの仕組みを正しく理解しておこう

ハードフォーク=仮想通貨の分裂を捉えている方も多いかと思いますが、必ず分裂するわけではありません。仕様の変更に伴うアップグレードもハードフォークと呼んでいるのでややこしいですが、そもそもブロックチェーンの永続的な分岐をハードフォークと呼んでいます。

分裂を伴うハードフォークと非分裂のハードフォークでは、その後の仮想通貨の展開が大きく異なるため、どちらを目的に行われるかは必ず確認しておきましょう。非分裂のハードフォークでも仕様が変更されるとその仮想通貨の価値や機能性に大きく影響するため、いずれにしてもハードフォークは大きな出来事です。

仮想通貨を保有しているとハードフォークは耳にする機会が多いと思うので、仕組みを正しく理解しておきましょう。

おわりに

分裂と伴うハードフォークと非分裂のハードフォークの違いはお分かりいただけたでしょうか?ハードフォーク=分裂と捉えるのは間違いで、分裂を伴うハードフォークもあるということです。

今後も各仮想通貨でアップグレードのための非分裂のハードフォークは行われるでしょうし、分裂と伴うハードフォークも行われることでしょう。本記事で開設したハードフォークの基本的な仕組みを理解していれば、どちらであるかはすぐ判断できると思います。

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